2016年2月ブログ
2016年
2月
29日
月
炭水化物ダイエットの影響
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。最近、糖質制限の影響からか、ダイエットのために主食を抜いて、主菜、副菜だけの食事をしている方が多くみられます。「炭水化物を食べないと体重が減る」といわれているからでしょう。しかし、もしも今、主食を抜くことで体重が減ってきた方は、決して喜んでいる場合ではありません。なぜなら、主食を抜いて体重が減るのは、多くの場合最初のうちだけですし、主食抜きの食事を続けていると、もっと困ったことになりかねないからです。実際、そうした食事をしている方にお話をうかがってみると「はじめのうちは、痩せていき順調でした。でも、だんだん体重が減らなくなってきたし、最近なんだか疲れがいつまでも抜けない気がするんです」など、体調不良を訴える方が大変多いのです。その秘密は、主食である炭水化物を構成する糖質にあります。糖質は「太る原因」「病気の原因」とかいわれて、近年とても嫌われていますが、本来、私たちの健康維持になくてはならない重要な栄養素です。消化されるとブドウ糖に変わり、ブドウ糖は肝臓や筋肉でグリコーゲンを合成して貯蔵エネルギーとして蓄えられ、必要なときに分解されて使われています。ですから、主食を抜くと、肝臓や筋肉がブドウ糖不足になりやすく、グリコーゲンの合成量も減るため、スタミナ不足の状態に陥り、疲労を感じやすくなってしまいます。疲れにくい体を維持するには、日頃から、主食にあたる炭水化物を過不足なく補って肝臓や筋肉のグリコーゲンを備蓄し、疲労感・倦怠感を感じさせないようにするのが一番なのです。
2016年
2月
28日
日
野菜ジュースがエネルギーの無駄遣いの原因に
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。市販の野菜ジュースは、手軽にビタミン類やミネラル類が補給できて便利です。しかし、市販の野菜ジュースを愛飲している方に、知っておいていただきたい意外な落とし穴ががあります。まず、残念ながら野菜が持つ本来の栄養素を期待するほど吸収することはできません。そればかりか、飲み過ぎるとかえって疲労を招く一因になることがあるのです。疲労回復にかかわっている栄養素は、ビタミンB群の中の、ビタミンB1、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、αーリポ酸です。特にビタミンB1が不足すると、慢性疲労、気力の減退、記憶力の低下、情緒不安定などが起こります。市販の野菜ジュースの中には、味を良くするためにフルーツが加えられているものも少なくありません。甘味が加わったジュースはおいしくて飲みやすいこともあり、ゴクゴクと飲み干してしまいます。しかしこれでは、甘味の成分でもある糖類の摂り過ぎになります。糖類を摂り過ぎると、それにを分解するのに必要なビタミンB群の不足を招きます。つまり、市販の野菜ジュースを飲み過ぎると疲労回復に必要な栄養素が、糖類分解のためにたくさん使われてしまうことになるのです。さらに、栄養素の不足により糖類がエネルギーに変わらなければ、余った糖類は脂肪になりやすく、これが過剰になれば生活習慣病を引き起こします。ですから、ビタミン類やミネラル類はできるだけ野菜からとり、市販の野菜ジュースは、補助的な位置づけで飲むといいでしょう。
2016年
2月
27日
土
いつもアメをなめているとエネルギーが作られにくい体に
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。口さみしいとき、風邪をひいてのどが痛いとき、のどがイガイガしたときなどにアメを利用する方は多いでしょう。確かに、ちょっとお腹がすきはじめたときなど、アメをなめると気持ちが落ち着きますね。そのため、アメをなめ続けるのがクセになってしまうことがあるようです。しかし、それは疲れやすい体を作る危ないクセです。アメを1日中なめていると、エネルギーが作られにくい体になってしまう可能性があるのです。一般に、甘いアメには糖類が含まれていますから、食べ続けると糖類の摂り過ぎにつながります。体の中で余分な糖類が多くなると、糖類がタンパク質と結びついてAGEs(糖化最終生成物)という物質を作り、体のあらゆる組織の機能低下が進みます。たとえば、血液中のブドウ糖が赤血球に染み込んでできたAGEsが増えると血管の壁がもろくなります。AGEsにより体の組織の機能低下が進めば、免疫力が低下したり、内蔵の働きが悪くなったりするため、体のダルさ、疲れなどの症状が現れやすくなります。さらに、体内にAGEs溜まっていくと、糖尿病などの生活習慣病を引き起こしやすくなります。また、アメに含まれる糖類を代謝するには、疲労回復に欠かせないビタミンB1が必要です。糖類の代謝にこのビタミンB1が使われてしまうと、疲労回復に使われる分が足りなくなる可能性が出てきます。
2016年
2月
26日
金
体内時計のリセット
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。「体内時計」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。人は、朝になると目が覚め、夜になると眠くなります。便意をもよおすのも、お腹がすくのも大体同じ時間です。毎日、毎日、これらのリズムを作り出しているのが体内時計です。問題は、この体内時計の周期です。私たちは地球の自転と同じく1日24時間の周期で生活をしていますが、体内時計は1日25時間の周期で働いています。この1時間の体内時計のズレを、私たちは毎日リセットする必要があります。そうしないとリズムが崩れ、体の代謝がうまくいかなくなり、疲れやすくなってしまうのです。そのためには、まず、朝起きたら太陽の光を浴びて脳にある体内時計をリセットし、次に朝食を食べて内蔵にある体内時計をリセットしなければなりません。こうすることで、私たちの体内時計は、ようやく1日24時間周期で働いてくれるようになるのです。不規則な生活や、朝食の欠食などを続けているとリセットが働かず、体内時計が乱れます。すると、代謝や血液循環が悪くなり、ホルモンや酵素がうまく働くことができなくなって、私たちの体は疲れやすくなります。それが毎日のように繰り返されれば、疲れは溜まる一方です。やがて許容範囲を超えて、ただの疲れではなく病気を引き起こすことになりかねません。しっかり休んでいるのに疲れやすいなと感じたら、生活スタイルを改善し、体内時計を整えることからはじめてみましょう。
2016年
2月
25日
木
いつも脇役のパセリに驚きのパワー
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。ストレスは不安、緊張、プレッシャーなどの精神的なものばかりではありません。睡眠不足、暑さや寒さなどの気温の変化なども、ストレスを作る要素です。そんなすべてのストレスに対して高い効果を発揮してくれる野菜が、いつもは脇役であることが多い、パセリです。パセリはお皿の飾り、あるいは料理の彩りという認識でいる方も多いようですが、これは非常にもったいない話です。パセリは野菜の中でもビタミンCが非常に豊富で、βーカロテン、鉄も豊富です。パセリに含まれているこれらの栄養成分は、肝臓や筋肉の疲労回復にとても効果的なものばかりです。ビタミンCやβーカロテンは抗酸化ビタミンとも呼ばれ、活性酸素から体を守り、免疫力を高め、老化を防止します。特にビタミンCは肝臓の薬物代謝、アルコール代謝などにかかわる酵素を活性化する働きがあり、解毒作用を高めてくれます。神経伝達物質のドーパミン、アドレナリンの合成、抗ストレスホルモンの副腎皮質ホルモンの合成に関与しているので、ストレスを和らげる効果もあります。また、ビタミンCには鉄の吸収を高める働きもあるので、鉄もビタミンCも豊富なパセリは、貧血を予防する効果が期待できます。これからは、付け合わせのパセリを残さないで食べるようにしましょう。
2016年
2月
23日
火
食べ過ぎは全身疲労のもと
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。「食べ疲れ」という言葉があるように、食べ過ぎてしまったあと、体が妙に疲れた経験をお持ちの方は多いでしょう。これは、感覚的なものと片付けてしまいがちですが、実は食べ過ぎは本当に疲れの原因を作ってしまう悪い習慣なのです。特に、満腹になるまで食べないと満足できない人、ストレス発散のためによくドカ食いをする人、食べ放題が大好きな人は疲れやすい体を作っている可能性があるので要注意です。食べ過ぎると疲れる理由は、やはり、主に胃腸にあります。たくさん食べたり飲んだりすると、胃腸の消化活動は休む暇がありません。なおかつ、一時的に体重が重くなって動くのが億劫になり、なんともだるい疲労感が現れてきます。こうした状態を日常的に繰り返していると、やがて消化管が疲れ、消化不良が起きやすくなります。そうなると、老廃物の代謝も滞ってきます。体に溜まった有害物質が血液の流れに乗って体中をまわってしまい、全身に疲労感をもたらすことになりかねません。また、食べ過ぎて胃が拡張すると、横隔膜が押し上げられることで肺が圧迫され、人によっては呼吸機能が低下したり、肩こりを感じたりすることもあります。
2016年
2月
22日
月
眼精疲労に効く緑黄色野菜
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。生活にパソコン、スマホなどが欠かせない現代人の間で、疲れ目の人が急増中です。眼精疲労は視力の低下はもちろん、頭痛や倦怠感などを引き起こす要因にもなります。仕事をするとき、パソコン用のメガネをかけて目を気遣う方も増えてきましたが、食事で眼精疲労を解消する方法があれば、知りたいと思いませんか?眼精疲労に効果のある、ぜひ摂りたい食品は濃い色をした緑黄色野菜です。眼精疲労に効く栄養素は、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンCのほかファイトケミカルのルテイン、ゼアキサンチンです。ビタミンAは、網膜に存在するロドプシンという色素タンパク質を生成します。不足すると、夜盲症、ドライアイなどが起こります。ニンジンやブロッコリーなどにビタミンAが豊富に含まれています。脂溶性ビタミンのため油を使って調理するといいです。また、乳製品、肉類、青魚などと一緒に摂取すると吸収率が上がります。ビタミンB2、ビタミンCは目の充血や疲労回復の作用があります。ルテインやゼアキサンチンは、目の網膜や黄斑部にだけ存在し、眼球内に入ってきた有害な光線を吸収したり、強力な抗酸化作用で酸化を防いだりと、目の健康を保つ役割を果しています。ビタミンB2、ビタミンC、ルテイン、ゼアキサンチンを多く含んでいる緑黄色野菜は、ホウレンソウと小松菜です。
2016年
2月
21日
日
しつこい疲れにはシーフード
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。連日残業が続いたり、ストレスがたまる仕事がなかなか終わらなかったりすると、精神的な問題と肉体的な問題が複雑に絡み合い、しつこい疲れとなっていきます。そんなときこそ、体も心もしっかり癒してくれる食事をしたいものです。そこで注目していただきたい栄養素がタウリンです。まず、ストレス時に優位になる交感神経の働きを抑制したり、気持ちを落ち着かせる神経伝達物質を増やしてくれる作用があります。結果的に、ストレスや不安を軽減し、脳をリラックスさせてくれるため、不眠症の改善や睡眠の質の向上が期待できます。ぐっすり眠ることができれば肉体的疲労の回復にも効果絶大です。また、疲労は運動によって細胞が酸化ストレスを受け傷つくことで起こりますが、タウリンにはこの酸化ストレスを防止する効果があります。さらに、タウリンには食塩の摂り過ぎが原因で起こる高血圧を改善する効果、胆石の予防、インスリン分泌の促進、視力回復作用、肝臓や心臓の機能を向上させるなど、体にいい作用がたくさんあります。タウリンは、イカ、エビ、タコ、ホタテなどのシーフードに豊富に含まれています。スルメイカなどの表面の白い粉もタウリンです。
2016年
2月
20日
土
副腎疲労
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。毎朝、職場に向かう際、菓子パンと缶コーヒーを買って、それで朝食をすませてしまう方が増えているようです。「私もそうだ」と思った方は、疲れやすかったり、だるかったり、心身の調子が悪かったりしていませんか?ひょっとすると、その疲れは、近年新しく注目されている「副腎疲労」かもしれません。「副腎疲労」とは、文字通り副腎が疲れている状態です。副腎は腎臓の上側にある臓器で、コルチゾール(糖質コルチコイド)という抗ストレスホルモンを分泌します。過度のストレスが続くと、コルチゾールが過剰に分泌され続け、副腎が疲れてしまってストレスに対抗する体の防衛機能が正常に働かなくなる可能性があります。原因不明の心身の不調の多くは、ここからきているかもしれないという見解を示す医師もいるほどです。副腎の機能を正常に保つためには、タンパク質、ビタミンB6、パントテン酸、ビタミンCなどが欠かせません。コルチゾールはタンパク質などから構成されています。ビタミンB6は、タンパク質の合成を助けます。そして、パントテン酸はコルチゾールの分泌を促し、副腎の機能を支えます。しかし、先ほどの朝食では、糖質と脂肪が大部分を占め、タンパク質もビタミンB6もパントテン酸やビタミンCもほとんど摂取できません。特に、パントテン酸が不足すると、副腎障害、頭痛、疲労、不眠などが起こります。ですから、ぜひ明日から、ゆで卵、野菜サラダ、フルーツを加えタンパク質、ビタミンB6、パントテン酸、ビタミンCを補うように工夫して下さい。
2016年
2月
19日
金
ストレスによるコリには牛乳
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。私たちは、ストレスを受けていると、肉体的疲労、精神的疲労、神経的疲労と、さまざまな疲れを感じることになります。そのうち、体に現れる症状の一つに緊張から起こる筋肉のこわばりがあります。ストレスを感じると、自律神経のうち、日中など活動時に活発になる交感神経が、夜など休息時に活発になる副交感神経よりも優位になります。適度のストレスならむしろ体にいいのですが、過度のストレスは慢性的に交感神経を活性化し続けます。そうなると、血液やリンパの流れが悪くなり、筋肉がこわばってしまうのです。結果的に、疲労回復、新陳代謝などもうまくいかなくなります。日常生活の中でストレスを受けている間は、多かれ少なかれ私たちの体の中でこうしたことが起きているわけです。それが疲労感、倦怠感として現れ、これがまたストレスになって体がこわばる...という悪循環をもたらします。こうした疲れの悪循環を起こしてしまう前に、体のこわばりを上手に解消しておきましょう。そのために効果的な栄養素が、カルシウムやカルニチンです。カルシウムは筋肉をスムーズに動かす働きや精神的な疲労、イライラ感などを鎮める働きが、カルニチンは慢性疲労の回復に働きます。そこでおすすめなのが牛乳です。カルシウムとカルニチンを同時に摂ることができます。
2016年
2月
18日
木
ニンニクの最適な食べ方
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。ニンニクには、非常に強い殺菌・抗菌作用を持つ成分が含まれるため、食べ過ぎるとかえって疲れを感じやすくなると以前ブログに書きました。しかし、適量であれば、ニンニクがスタミナ補給源として頼もしい食材であることは、誰もが認めるところです。独特の香りは、嗅いだだけでもパワーがチャージできそうです。あの香りはアリインという成分によるもので、もともとは匂いがありません。ニンニクをカットしたりつぶしたりするとき、ニンニクに含まれるアリイナーゼという酵素の働きで、アリインがアリシンという成分に変わり、あの独特な香りを生み出します。そして、このアリシンこそが、スタミナ補給源として大いに効果を発揮してくれるのです。アリシンは硫化アリルの一種で、体の中でビタミンB1と結合してアリチナミンという物質に変わります。アリチナミンは、スタミナドリンクなどの成分として、1度は聞いたことがあると思います。ビタミンB1よりも吸収されやすく、長時間にわたって疲労回復効果をもたらします。ですから、このアリチナミンを増やすため、アリシンが豊富なニンニクにビタミンB1を豊富に含む食品を組み合わせるのが、疲労回復に最適なニンニクの食べ方なのです。また、ニンニクと一緒にビタミンB1の多い食品を調理する場合は、ぜひショウガも入れましょう。疲れの原因を作る活性酸素と闘う抗酸化作用がパワーアップします。
2016年
2月
16日
火
GABA(ギャバ)
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。近年、GABAが入ったお菓子やサプリメントが発売されて注目を集めたので、耳にしたことがある方もいると思います。GABAを含む食品は発芽玄米、トマト、ナス、カボチャ、キュウリ、アスパラガス、ジャガイモ、柑橘類、柿、キウイ、発酵食品、小魚、肉類などがあります。GABAは、脳内ではリラックス感をもたらす神経伝達物質のひとつとして働きます。脳に酸素を供給する役目があり、血流を良くし、脳を活性化させます。そして、結果的にイライラ感や不安をしずめ、リラックス感をもたらします。さらにGABAは、血圧を下げる働きもあることがわかっています。血圧はストレスがかかって交感神経の活動が活発になり上昇します。GABAはこの交感神経の高ぶりを抑え、血管を収縮させる作用のある神経伝達物質として働くノルアドレナリンの分泌を抑制することで血管を弛緩させ、血圧を下げる働きをすると考えられています。また、腎臓の機能を活性化させ、塩分の排出を促すという報告もあります。
2016年
2月
15日
月
体のなかで1番疲労しやすいところ
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。昔から「疲れたらスタミナ食で疲労回復」といわれていました。今でも、どっと疲れた時は、焼肉でスタミナを補給する、という方も少なくないでしょう。しかし、体のなかで1番疲労しやすいところは、どこだと思いますか?それは、筋肉でも、骨でも、消化器官などの内蔵でもありません。脳にある自律神経の中枢です。脳はとても繊細で、機能低下を起こしやすいところです。ある報告によると、16時間以上連続して起きていると、脳機能は低下し、酒気帯び運転状態と同じ程度にしか機能しなくなるといいます。たとえば、徹夜明けの体を想像してみてください。頭はボーっとして思考力も落ち、言葉も思うように出てこなくなり、体を動かすのもつらく、フラフラ状態になります。これは、脳が疲れている証拠です。全身の司令塔である脳の働きが低下すれば、精神的にも肉体的にも、作業効率が下がってしまいます。そんなとき、焼肉などのスタミナ食を食べて、体力を回復しようと考える方も多いようです。しかし、それはまったく間違った対処法です。基本的に、脳の疲れは睡眠がもっとも効果的な回復方法です。睡眠中に出る成長ホルモンが傷ついた細胞の修復をし、疲労回復に働きます。
2016年
2月
14日
日
疲労回復に最適メニュー
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。残業が続いたり、家事に忙殺されたり、十分な休息がとれない状態が続くと疲労がたまっていきます。「疲れてきたな」と思ったとき、必要な栄養素を効率よくとれて、疲労回復のスピードをアップさせてくれる、元気の出るメニューがあったらいいと思いませんか?そんな素晴らしい疲労回復メニューが豚肉を使った肉ジャガです。疲労回復に役立つ代表的な栄養素に、ビタミンB1とカリウムがあります。しかし、それらが多く含まれた食材をただ食べただけでは、疲労回復のスピードはすぐには上がりません。より効率よく疲労を回復するには、栄養素の効果的な組み合わせを知ることがとても大切なのです。ビタミンB1は抗酸化物質のアリシンと組み合わせることで、カリウムはアスパラギン酸と組み合わせることでより疲労回復効果を発揮してくれます。豚肉を使った肉ジャガには、豚肉(ビタミンB1、アスパラギン酸)、玉ネギ(アリシンと同様の働きをする含硫化合物)、ジャガイモ(カリウム)が入っています。つまり、とても疲労回復に効果的な栄養素の組み合わせになっているのです。ビタミンB1は、アリシンと結びつくことでアリチナミンという物質を作ります。ビタミンB1は水溶性であるため長時間体内にとどまることが難しいのですが、アリチナミンになると長時間維持されるため、ビタミンB1働きがいっそう効果的になり、疲労回復スピードがアップするのです。
2016年
2月
13日
土
コーヒーの飲み過ぎは逆効果
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。仕事や勉強中、疲れてきたり、眠くなってきたりするとコーヒーが飲みたくなるものです。確かに、コーヒーの味と香りは気持ちが落ち着きますし、気分もすっきりリフレッシュします。コーヒーに含まれるカフェインには、中枢神経を刺激して目を覚まさせたり、気持ちを高揚させたり、脳を活性化させたりする働きがあります。コーヒーを飲むと眠気がなくなるのは、カフェインが睡眠中枢に作用して、眠気に関与する物質の働きを抑えることによります。しかし、連日のように眠気や脳の疲れをごまかすためにコーヒーを飲み続けていると、疲れはどんどんたまって、やがて深刻な疲労状態に陥りかねません。カフェインは、飲んでから15~30分くらいで効果が出始めますが、成人の場合2.5~4.5時間くらいで体内で半減します。つまり、その効果は一過性のものです。一時的に眠気や疲労感を緩和しているだけなのです。そして、その効果が切れたときに、眠気や疲労感は倍増するといわれています。これをカフェインのリバウンド作用といいます。カフェインのリバウンド作用が繰り返されると、本当は疲れていても疲労を感じとる力が鈍くなり、知らず知らずのうちに疲労が蓄積していってしまいます。
2016年
2月
12日
金
ストレスが多い人には亜鉛
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。亜鉛は、肉体的、精神的にストレスがかかるとどんどん不足していくので、疲れた人は積極的に補給する必要があります。亜鉛の1日の推奨量は、男性が10㎎、女性が8㎎です。生ガキなら、むき身2個(25g)で、亜鉛が3.3㎎とれます。では、ストレスが増えるとなぜ亜鉛が足りなくなるのでしょう。私たちのお体はストレスにさらされていると、肝臓や腎臓などで「ストレスたんぱく」の合成が高まります。ストレスたんぱくとは、メタロチオネインといって「金属たんぱく質」とも呼ばれるものです。亜鉛の体内貯蔵に関与するたんぱく質で、鉛、水銀といった有害ミネラルの解毒作用もあります。このメタロチオネインの合成に亜鉛が必要なのです。強いストレスがかかっていたり、ストレスが長期にわたって蓄積していたりすると、慢性的に亜鉛が不足しやすくなり、亜鉛の不足が続けば、体の組織に影響が出て、疲労感がなかなか抜けにくくなってしまいます。亜鉛の補給には生ガキが最適ですが、生ガキは苦手だという方は、アサリ、玄米、牛肉、ウナギ、納豆、木綿豆腐、アーモンド、パルメザンチーズ、タラコなどを活用してみてください。
2016年
2月
11日
木
空腹時に甘いものを食べると脳ストレスがたまる
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。仕事をしていると、脳が疲れはじめて集中力がなくなる10時頃、3時頃などのティータイムは、ほっとするひとときですね。しかし、ティータイムにコーヒーとともにクッキーやチョコレートなど甘いものをつまんだとき、やる気がそがれてしまい、そのままだらだらと甘いものを食べ続けてしまった経験はありませんか?「シュガーハイ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。なんだか楽し気な響きですが、これはけっこう怖い現象です。シュガーハイとは、空腹時に甘いものを食べたとき、脳に高揚感が生まれることで、これが甘いものを食べ続けさせる原因になっていることがあるのです。甘いものを食べるとセロトニンが一瞬増えるので、「楽しい気持ちになれる!」と脳が錯覚します。しかし、セロトニンはすぐに消費されるため、その効果は持続しません。それどころか甘いものを食べ続けないと、イライラ感が出てきてしまいます。甘いものを食べるといったん血糖値が上がりますが、その後にインスリンの働きで血糖値は急激に下がります。次に、下がった血糖値を上げようとして、アドレナリンなどが分泌されます。アドレナリンが出ると、イライラするなど気持ちが不安定になります。すると、脳は甘いものを食べると楽しい気持ちになれると錯覚しているため、アドレナリンによるイライラ感を解消しようと、さらに甘いものを食べたくなってしまうのです。ちなみに、バターなど油脂が多く含まれる甘いものは、脂肪酸が脳にある摂食中枢を刺激するため、食べ始めはそうでもなくても、食べている途中にもっともっと食べたいという衝動にかられ、食べ過ぎを招きます。
2016年
2月
09日
火
早食いは脳のエネルギー不足を引き起こす
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。早食いは、すぐにでもやめていただきたい悪い習慣です。早食いをすると、食事によって栄養がとれて元気が出るどころか、逆に脳がエネルギー不足になって疲れてしまうからです。ご存知のように、脳の普段のエネルギー源はブドウ糖です。早食いをすることで、体内に急に大量の食べ物が入ってくると、血中のブドウ糖濃度を示す血糖値が急激に上がります。すると今度は、上がり過ぎた血糖値を下げるインスリンを分泌するために、すい臓がフル回転します。そして、過剰に分泌したインスリンにより、脳のブドウ糖濃度が低くなり、脳がエネルギー不足となってしまうのです。インスリンの分泌量が多すぎると低血糖状態を引き起こします。食後にイライラ感、注意力散漫などの症状が現れたら、低血糖の症状かもしれません。また、昼食を食べた後、しばらくして強い眠気に襲われることがありますが、これも、脳のエネルギー不足の症状といわれています。エネルギー不足になった脳を休めるために、眠くなるらしいのです。食後に強い眠気をいつも感じている方は、早食いになっているかもしれません。
2016年
2月
08日
月
夕食後のおせんべいが眠りを妨げる
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。夜ぐっすり眠るためには、夕食は寝る3時間前には済ませ、そのあとはできるだけ飲食しないのがベストです。しかし、そうはいっても、夕食後のくつろぎタイムになると、ちょっとおせんべいでもつまみたくなるでしょう。特にかた焼きしょうゆせんべいは、甘味がないし、油も使われていないものが多いことからカロリーは高くないだろうと思っている人がいます。そして、寝る少し前まで、2枚、3枚と平気で食べている人もいるようです。実はかた焼きしょうゆせんべいのカロリーはそれほど低くありません。1枚(23g)で85kcal、3枚食べればごはん1杯分(150g)のカロリーに匹敵します。さらに、夕食後のおせんべいにはもう一つ大きな問題があります。塩分過剰摂取の可能性が高くなるのです。かた焼きしょうゆせんべい1枚の塩分は0.5gあり、5枚も食べれば1食当たりの塩分量になってしまうのです。塩分の摂り過ぎは、睡眠の妨げにもなってしまいます。夕食後に塩分をたくさん摂ると、本来、昼間の活動時間に活発になるべき交感神経が、安静時や寝ている間に活発になるべき副交感神経の働きを上回ってしまいます。交感神経が優位になると、あと少しで寝る時間帯であるにもかかわらず、人は興奮状態になり、イライラ感、不安感などが現れて、眠れなくなったり、眠りが浅くなったりしてしまうのです。
2016年
2月
07日
日
脳を活性化するDHAは心の安定にも欠かせない
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。DHA(ドコサヘキサエン酸)という言葉は、ご存知でしょう。DHAを摂ると頭がよくなるとか、脳が元気になるとかいわれ、一時、サプリメントなどが大流行しました。n-3系の多価不飽和脂肪酸であるDHAは、脳の中で脂質のひとつであるリン脂質として存在しています。リン脂質は、神経細胞の細胞膜の成分です。神経細胞は、表面から樹状突起を伸ばし、他の神経細胞とシナプスを介して情報の伝達が行われます。リン脂質は傷ついた神経細胞を修復して、残りの元気な神経細胞の働きを活性化したり、神経細胞の増殖を促進するタンパク質の合成量を増やしたりします。ですから、DHAが不足すると、気分が低下したり、ウツになったり、認知症になるといった、脳機能の低下が起こってきます。つまり、DHAは脳の機能を正常に保つためにも、心の安定のためにも、欠かせない成分なのです。よく知られているように、DHAは魚、特に青魚に多く含まれています。DHAは酸化しやすいため、よく脂がのった新鮮な旬の魚がおすすめです。調理による栄養の損失が少ない食べ方としては、やはりそのままいただく刺身が一番です。
2016年
2月
06日
土
「疲労回復物質」の働きを高める食材
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。同じような作業をして同じように疲れても、非常に回復が早い人もいれば、遅い人もいます。この違いは、いったいどこからくるのでしょう。筋肉の細胞や脳の神経細胞がたくさんの酸素を消費するとき、活性酸素が大量に発生します。それが細胞を破壊し、疲労因子(ファティーグ・ファクターFF)を発生させます。そして、FFが増加すると細胞の機能が低下して、疲労につながります。しかし、体の仕組みはうまくできていて、FFが増えていくと、同時に疲労回復因子(ファティーグ・リカバリー・ファクターFR)が出てきて、FFの働きを抑えるようになります。このFRの働きが高いほど、疲労回復が早くなり、FRの働きが低いほど疲労回復が遅くなるのです。FRの働きには個人差もありますが、若い人ほどよく働くこともわかっています。ここで、「私は若くないから無理」と諦めてはいけません。最近の研究で、ある成分を含んだ食品を食べることでFFを減らし、FRの働きを高められることがわかったのです。その成分とは、イミダペプチドです。イミダペプチドは私たちの非常に身近な食品である、鶏のムネ肉に含まれているのです。
2016年
2月
05日
金
サプリメントが肝臓に負担をかける?
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。毎日忙しくて食事に気を配っていられない人や、疲れやすい人、健康に不安を感じている人の中に、サプリメントを愛用している方が多く見受けられます。サプリメントは、海外旅行などで野菜不足を感じたときや、仕事が忙しくて食事がおろそかになっているときなど、手軽に栄養素が補給できるので、とても便利です。しかし、サプリメントは「とればいい」というものではありません。あくまでも用量を守らないと、栄養補給どころか、思わぬ結果を招くことになりかねません。まず心配なのがビタミンA、鉄などの過剰症です。ビタミンAの過剰摂取は、頭痛や脱毛のほか、筋肉痛などの疲労感が現れます。鉄は過剰に摂取すると、体内で酸化促進剤として作用し、疲労や老化の根源となる活性酸素を作り出します。また、添加物による肝臓への影響も心配です。サプリメントの多くは、加工する過程で添加物が使用されていますから、大量に摂取すれば、添加物も大量に摂取することになります。添加物は、体にとって異物であり、その異物を解毒するのが肝臓です。異物は、処理されるときに、肝臓の細胞を傷つけ、エネルギー生産経路の働きを阻害したりします。日頃の食事からの栄養不足を補うため、サプリメントをあれもこれもとたくさんの種類を大量に摂ると、肝臓に負担をかけてしまいかねないのです。
2016年
2月
04日
木
集中力や効率が落ちてきた脳に効くモノ
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。みなさんは、今日は頭の働きが良い・悪いとか、朝は頭が冴えてるけれど夜は鈍くなるとか、1日の中でも、頭の働きに変動を感じたことはありませんか?こうした変動は、生活のリズムや個人差もありますが、アセチルコリンという神経伝達物質が関与しているといわれています。アセチルコリンは、脂質のレシチンとビタミンのパントテン酸などから生成されます。ですから、こうした変動を整えるためには、レシチンやパントテン酸を食事からとる必要があるわけですが、その両方を豊富に含んでいるのが卵です。卵の中でも卵黄に多いレシチンは、脳や神経組織に多く存在し、脳神経や神経細胞を活性化する働きがあります。パントテン酸は、ビタミンB群の一つであり、副腎皮質ホルモンの合成に働くことで、ストレス強化作用や糖質・脂質の代謝にもかかわっています。このため、ストレスの多い生活をしていると欠乏しやすくなります。ですから、卵はアセチルコリンの生成に役立つのはもちろん、脳の疲労回復やストレスに対する抵抗力をつけるのに、とても効果的な食材なのです。
2016年
2月
02日
火
寝る前に飲むなら牛乳より豆乳
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。「寝る前に牛乳をのむと、質のいい睡眠が得られやすい」という話を聞いたことがあると思います。では、「寝る前に豆乳を飲むと、質のいい睡眠が得られやすい」というのは聞いたことがありますか?牛乳と豆乳は栄養成分は全く異なっていますが、良質な睡眠を得るためなら、牛乳と豆乳どちらでも効果が期待できます。しかし、どちらのほうがより効果的かというと、実は豆乳のほうがいっそう効果が高いのです。牛乳や豆乳に含まれている成分のうち、良質な睡眠へと導いてくれるのは、必須アミノ酸のトリプトファンです。トリプトファンは、精神の安定をもたらすセロトニンの原料です。セロトニンは、脳にある松果体という部分でメラトニンになります。メラトニンが不足すると寝付きが悪くなったり、夜中に目が覚めたりして、質のいい睡眠が得られません。また、メラトニンは抗酸化作用もあり、睡眠中に活性酸素から体の細胞を守る働きもしてくれます。牛乳と豆乳でトリプトファンの含有量を比較してみると牛乳100g当たり41mg、豆乳100g当たり84mgで、豆乳のほうが倍以上多く入っているのです
2016年
2月
01日
月
揚げ物を全く食べないとストレスに弱くなる
お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。毎日揚げ物を食べていたら、カロリーの取り過ぎになります。肥満の原因を作り、動脈硬化、心臓病、脳卒中などを誘発します。揚げ物は一般的にあまり健康にいいイメージがありません。そのせいか揚げ物を全く食べないという人も増えているようですが、実は、それはそれで脳や体を疲れやすくしてしまう可能性があるのです。揚げ物からとる脂質は、体の中でエネルギー、細胞膜、ホルモンなど体の材料として使われます。余った脂肪が、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されるわけですが、逆に不足すれば体の中に張り巡らされたたくさんの血管、細胞膜が弱くなったり、出血しやすくなったりしてしまいます。特に脂肪の中でも、必須脂肪酸のリノール酸とα―リノレン酸が不足すると成長や免疫反応に支障をきたすうえに、ストレスに弱くなったり、脳・神経組織の障害、記憶力などの脳機能低下などを引き起こします。から揚げ、とんかつ、天ぷらなどの揚げ物は、体の中で作ることができない必須脂肪酸を効率よく摂取することもできます。また、揚げ物には活性酸素を撃退するための強力な抗酸化ビタミンである、ビタミンEが豊富に含まれているのです。