2021年5月ブログ

2021年

5月

31日

本八幡の整体院より,歯の健康とメタボの関係

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。あなたは、メタボ検診を受けていますか?メタボ検診は、健康寿命を縮めるメタボリックシンドロームを防ぐために毎年行われていますが、2018年からは、その質問票に「歯の健康」についての項目が加わったことに気がついたでしょうか。どんな質問かというと「何でも噛んで食べることができる」「歯や歯ぐき、嚙み合わせなど気になる部分があり、嚙みにくいことがある」「ほとんど嚙めない」の3つの中から選んでもらって、その人がちゃんと嚙めているかどうかをチェックしているのです。メタボ検診で、なぜわざわざ噛めるかどうかを確認しないといけないのでしょうか。それは、実は「嚙めなくなる」ということとメタボ、肥満にはとても深い関係があるからです。嚙めなくなると、なんとメタボが進行する危険性が高くなるのです。どういうことかというと、歯の数が減ってくると、当然のことながら、これまで普通に食べられていたものが、食べにくくなってきます。すると、例えばおかゆのような、それほど嚙まなくても食べられるものが中心の食事になるのではないでしょうか。精米された白米を柔らかく炊いたおかゆは、炭水化物(糖質)が主成分で、エネルギーは得ることができますが、大切なタンパク質や脂質、ミネラル、ビタミン、食物繊維などはほとんど摂れません。それらの栄養を摂るには、肉や魚、野菜などをしっかり食べないといけないところですが、歯が少なくなってきていると十分に噛むことができないので困難です。こんな食生活を続けていると、栄養の偏りと不足が生じることになるのです。恐ろしいことに、栄養の偏りは肥満と密接な関係があります。摂り過ぎた糖質は、体内で脂肪に変わり、っこれを蓄える脂肪細胞はパンパンに膨らんで、肥満へ一直線。肥大した細胞からは「炎症性サイトカイン」という、動脈硬化を進めたり、血糖値のコントロールを悪くしたりする物質が出てきます。炎症性サイトカインは、歯周病の病巣からも全身に放出されることがわかっています。肥満や歯周病によってはじまった慢性炎症から、血糖値の調節が悪くなって糖尿病を発症。さらに免疫力は低下し、口の中では歯周病菌が繫殖し、歯周病が悪化…。口内の環境を整え、バランスのよい栄養を摂ることで、この悪循環を断ち切ることが大切です。

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2021年

5月

24日

本八幡の整体院より,よく噛む食べものは歯にもいい

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。よく嚙むことは、唾液の分泌を促して口の中をきれいにすると同時に、消化・吸収の働きや免疫力を活性化するなど、若さと健康を維持するための必須条件といえます。また、最近はアゴの発達がよくない人が増えていますが、これもしっかり嚙まないことが要因の一つになっています。アゴが未発達だと、前歯が出るなど歯並びにも影響してきますし、ちゃんと口が閉じられない人も少なくありません。口を開けたままで口呼吸が多くなると、その分、口の中が渇きやすくなります。何かを食べるときに、意識してしっかり嚙むようにすることが重要ですが、よく嚙まないと飲み込みにくいものを食べるというのも、ひとつの方法です。例えば、硬いもの。ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類、炒り大豆などはよく嚙まないと飲み込めませんね。野菜も、火を通すより生のままサラダなどで食べたほうが、嚙み応えがあります。また、コンニャクや餅、高野豆腐、イカ、タコなど弾力のあるものも、簡単には嚙み切れないので自然によく嚙むことになります。食物繊維の多いもの、例えば、ゴボウやタケノコ、切干大根などに、キノコ類、海藻類も、ちゃんと嚙み切らないとのどを通りにくいので◎。これらのものは、唾液の分泌を促しますし、歯を強くするカルシウムやビタミンA、ビタミンCなどを含んだものが多いので、とても有効です。ちなみに、カルシウムは歯や骨に、ビタミンAは、歯の中でも特にエナメル質、ビタミンCは象牙質の強化に必要です。唾液腺もビタミンCをたくさん必要としています。よく嚙むようにするためには、素材を大きめに切ったり、いくつかの素材を組み合わせて食感に変化をもたせたりするのが効果的です。また、加熱時間や調理法にもひと工夫を。野菜は加熱するほど柔らかくなりますし、肉は硬くなります。汁気の多い料理は、素材をあまり嚙まずに流し込んでしまうこともありますので、煮もの、汁ものより、焼く、炒める、揚げるなどの調理法がよいでしょう。同じ理由で、食事中に、水やお茶を飲み過ぎるのも避けたいもの。お茶を飲むなら、食後にゆっくりがオススメです。

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2021年

5月

15日

本八幡の整体院より,改めて注目が集まるビタミンB・D

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。ビタミンB1、B2をはじめ、ビタミンB群は、糖質、タンパク質、脂質からエネルギーを産生するのに欠かせない栄養素です。そのため、これらが不足すると、エネルギー不足で、疲れやすくなります。また、歯ぎしりしやすくなることもあります。皮膚や消化器官の粘膜の再生をスムーズに行うのも、ビタミンB群の役割です。このため、口内炎の治療にも使われています。また、ビタミンCや鉄とともに、セロトニンやドーパミン、GABAなど脳内の神経伝達物質の生合成にも関わっています。最新の研究では、抗酸化力もあることがわかり、改めて注目の存在になっています。ビタミンB群は、肉や魚に多く含まれていて、良質のタンパク質と一緒に摂取しやすい栄養素です。また、免疫細胞を活性化し、免疫力をアップさせたり、抗ガン作用も発揮することで最近大注目されているビタミンDは、もともとはカルシウムやリンの吸収を助ける、「骨のビタミン」と考えられていました。抗アレルギー作用もあり、欠乏するとアトピーや花粉症のリスクが上がるともいわれます。まだまだ臨床データが十分でない新型コロナウイルス感染症に関しても、「感染のリスクを下げるために役立つ可能性が高い」というのが国内外の専門家たちの一致した意見です。そんな大事な栄養素なのに、日本人9084人の調査では、なんと90.9%がビタミンD不足だったというデータもあります。ビタミンDは魚や魚卵、シイタケなどに多く含まれています。ビタミンDのサプリメントは、良質なものでも比較的安価ですので、うまく活用するとよいでしょう。

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2021年

5月

02日

本八幡の整体院より,口の中の若さはタンパク質から

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。人の体は食べたもので作られています。特に、皮膚も臓器も筋肉も血管もすべて、その基本の構成成分はタンパク質です。口の中でも、歯肉や歯根膜、歯槽骨などの歯周組織を作っている主要な成分はコラーゲンで、タンパク質の一種です。「歯槽骨というと骨だからカルシウムでしょ」と思われるかもしれませんが、骨の基質(骨組み)はコラーゲンです。タンパク質には、このように体を作る働きをもつ「構造タンパク質」のほか、血液中で酸素や栄養素、ホルモンなど大事なものを体中に届ける働きをもつ「運搬タンパク質」、アミラーゼなどの酵素やインスリンなどのホルモン、粘膜の免疫機能の中心IgAなどの抗体のように体の機能のモトになる働きを担う「機能タンパク質」があります。また、セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリン、唾液の抗不安作用に関わるABAなど脳内伝達物資の原料もタンパク質なのです。このように大事な役割のあるタンパク質が不足すると、体は本来の働きがなされなくなります。特に非常時や困難に直面しているときなど、まずはタンパク質をしっかり摂りましょう。ヘルシーブームの影響からか、体によいのは植物性タンパク質と思い込んでいる人も少なくありませんが、植物性タンパク質よりも動物性タンパク質のほうがアミノ酸組成に優れていますし、必要なビタミンB群、鉄分も豊富に含まれています。肉食でガッツリ、そして若返りましょう。

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