本八幡の整体院より,歯の健康とメタボの関係

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。あなたは、メタボ検診を受けていますか?メタボ検診は、健康寿命を縮めるメタボリックシンドロームを防ぐために毎年行われていますが、2018年からは、その質問票に「歯の健康」についての項目が加わったことに気がついたでしょうか。どんな質問かというと「何でも噛んで食べることができる」「歯や歯ぐき、嚙み合わせなど気になる部分があり、嚙みにくいことがある」「ほとんど嚙めない」の3つの中から選んでもらって、その人がちゃんと嚙めているかどうかをチェックしているのです。メタボ検診で、なぜわざわざ噛めるかどうかを確認しないといけないのでしょうか。それは、実は「嚙めなくなる」ということとメタボ、肥満にはとても深い関係があるからです。嚙めなくなると、なんとメタボが進行する危険性が高くなるのです。どういうことかというと、歯の数が減ってくると、当然のことながら、これまで普通に食べられていたものが、食べにくくなってきます。すると、例えばおかゆのような、それほど嚙まなくても食べられるものが中心の食事になるのではないでしょうか。精米された白米を柔らかく炊いたおかゆは、炭水化物(糖質)が主成分で、エネルギーは得ることができますが、大切なタンパク質や脂質、ミネラル、ビタミン、食物繊維などはほとんど摂れません。それらの栄養を摂るには、肉や魚、野菜などをしっかり食べないといけないところですが、歯が少なくなってきていると十分に噛むことができないので困難です。こんな食生活を続けていると、栄養の偏りと不足が生じることになるのです。恐ろしいことに、栄養の偏りは肥満と密接な関係があります。摂り過ぎた糖質は、体内で脂肪に変わり、っこれを蓄える脂肪細胞はパンパンに膨らんで、肥満へ一直線。肥大した細胞からは「炎症性サイトカイン」という、動脈硬化を進めたり、血糖値のコントロールを悪くしたりする物質が出てきます。炎症性サイトカインは、歯周病の病巣からも全身に放出されることがわかっています。肥満や歯周病によってはじまった慢性炎症から、血糖値の調節が悪くなって糖尿病を発症。さらに免疫力は低下し、口の中では歯周病菌が繫殖し、歯周病が悪化…。口内の環境を整え、バランスのよい栄養を摂ることで、この悪循環を断ち切ることが大切です。