2020年8月ブログ

2020年

8月

22日

本八幡の整体院より,「気を遣いすぎて疲れる」

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。「気を遣いすぎて疲れる」というフレーズ、非常によく使われます。何に気を遣いすぎるのかと言えば、もちろん「他人」にです。人間は、人間の集まりである社会の中で生きています。自分と異なる「他人」がいる以上は、他人を意識して生活しなければなりません。逆に言えば、たくさんの「他人」の中で生活しているからこそ、「自分」という存在を考えられるのかもしれません。「他人」の種類によっても、気を遣う程度には強弱があります。職場の上司や同僚、部下の中でも、声をかけるだけでも緊張してしまうような相手もいれば、気を遣っているという意識をほとんど持たないくらい、フランクに接することのできる人もいるでしょう。特定の相手ばかりではありません。まったく面識のない相手と大事な用件で会わなければならないときなどは、程度の差こそあれ、動悸がしたり冷や汗をかいたり、緊張することもままあるはずです。こうした反応は、動物が未知の物体に遭遇したときに、警戒、威嚇、あるいは間髪入れずに闘争してしまうのにも似た、本能的な防衛反応と言えます。特定の苦手な相手、あるいはまったく未知の人物に対して身構えてしまうのは、仕方ないところもあります。しかし、対人不安はこれだけにとどまりません。実はわたしたちは、電車の中や映画館など、公共の場でも、なにかしら気を遣っていることが多いのです。混んでいる電車の中では、ドア近くに立っている人は、駅でドアが開いたらいったん外に出ないと、中の人が降りられません。これも、混み方によっては「外に出るべきか」「中にいるべきか」などと、頭と気を遣います。ベビーカーを電車内へ持ち込む際のマナーが、議論になることもあります。ベビーカーを畳んで電車に乗る、あるいは朝のラッシュ時にはベビーカーを持ち込まないようにしてほしいまどと、一部の乗客からはクレームがあるそうですが、混んでいるとわかっていても子ども連れで乗らざるをえないケースもあるはずです。この話を聞くと、子育て環境に非常に厳しい日本の状況にため息が出ます。特定の人物、あるいは不特定の人物にかかわらず、「気を遣って疲れる」の裏側には、対人不安、緊張が潜んでいます。「他人に迷惑をかけないか」という配慮が強すぎて、不安や緊張のレベルに達してしまっているのです。「気を遣って疲れる」のは、他人への配慮が行き届いている証拠なのですが、行き届きすぎているとすれば、自分がつらくなります。「気を遣いすぎる」から、「気を遣う」程度にレベルを下げるには、やはり「気を休める」のがベターです。

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2020年

8月

15日

本八幡の整体院より,コーヒー・紅茶の飲み方

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。仕事や外出から帰ってきた時に、私たちはお茶やコーヒーを飲んで一服します。それは、含有されているカフェインの作用を体が求めるからです。カフェインには、副交感神経と交感神経の両方を刺激する作用があります。本来は、交感神経を刺激する興奮作用を持っているのですが、少量だけ体に入ると、まず、体が苦味を感じて「いやなもの反射」を起こします。こうして、短い時間だけ排泄反射が起き、副交感神経が優位になってリラックスします。カフェインには利尿作用があるので、お茶やコーヒーを飲むとトイレに行きたくなりますが、これは、副交感神経の排泄反射によって引き起こされているわけです。しかし、カフェイン自体は、本来、体を興奮させる作用を持っているので、副交感神経の反応が終わったころに、交感神経を刺激し、体を興奮させ、元気が出てくる反応が起きます。お茶を飲んで一服する時は、まず、リラックスして、その後元気が出て、また仕事を始めるという流れになりますが、これは、自律神経の反応をそのまま反映した現象であるわけです。これは、カフェインが入ったものならコーヒーでも、日本茶でも、ウーロン茶でも同じようになります。ただ、疲れがちょっとキツイ時には、砂糖を少し入れたコーヒーや紅茶がよいでしょう。砂糖を少し入れると、リラックス作用が大きくなります。また、ミルクを入れると、脂肪が加わるので、リラックス作用の時間が長くなります。砂糖とミルクには、リラックス作用を強め、長くする働きがあるわけです。したがって、コーヒーや紅茶を飲むにしても、すぐに興奮と元気がほしい時には、ストレートで飲むとよいでしょう。少しリラックスをしてから元気がほしい時には、砂糖を入れ、さらにリラックスしたい時には、ミルクを入れるとよいのです。ちなみに、紅茶にはレモンも入れますが、レモンも、あの酸っぱい味が副交感神経を刺激して「いやなもの反射」を起こすので、リラックス作用が深まります。自律神経の面から見れば、世界中で長い間飲まれ続けている飲み物には、リラックスと元気づけ用の両方の作用があり、愛される理由がわかります。さらに、砂糖やミルク、レモンを入れるという飲み方にも、合理的な理由があることがわかるのです。

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2020年

8月

03日

本八幡の整体院より,甘いものが好きな人ほど疲れやすい

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。私たちは疲れた時、疲れを取ろうとして、何かを食べたり飲んだりします。交感神経の緊張が続き、体が血流不足になったり、血糖値が下がっている状況を、「食べる」という副交感神経のスイッチを入れる行為、糖を補給する行為で、何とか緩和しようとするからです。さて、疲れた時に食べたくなるものとしては、甘いもの、酸っぱいもの、辛いもの、冷たいものなどの刺激的なものがあります。実はそれぞれ、体に及ぼす効果が違います。ですから、当然、疲れの取れ方も違ってきます。疲れた時に、つい手が伸びてしまうのが、甘いものです。昼間ブレイクを入れる時や、夜、帰宅後などに、口に入れてしまいます。疲れた時は、低血糖になっているわけですが、甘い食べ物は、副交感神経を刺激してリラックスを促し、手っ取り早く血糖値を上げてくれるので、疲れにはよいわけです。ストレスと疲れが蔓延する現代社会では、スイーツが人気になる理由もわかるような気がします。しかし、甘いものの摂りすぎは、実は疲れやすさのもとになります。甘いものに含まれる砂糖は、ショ糖と呼ばれ、体のエネルギーになるブドウ糖にまで分解される過程が短く、体内に入ると、急激に血糖値や体温を上げる作用があります。一見よさそうに見えますが、血糖値が急激に上がることで、血糖値を下げる働きのあるインスリンの分泌を誘発し、今度は急激に血糖値も体温も下がります。この下がり方が早いので、短時間で低血糖になり、すぐにお腹がすいて何かが食べたくなってきます。見た目には、急激に交感神経が優位になって興奮したかと思うと、すぐに血糖がが下がって疲れ、お腹ががすくという不安定な状態状態になってきます。そしてまた、すぐに血糖値を上げてくれる甘いものに手が伸びるという悪循環に陥ります。こうして、甘いものに対する依存的な状態が出てくるわけです。甘いものは、頭や体をフルに使って血糖が下がり、極度に疲れを感じた時に、回復のため少量を摂るレベルならよいでしょう。コーヒーに少しだけ砂糖を入れる程度です。これで1~2時間仕事ができる血糖値になります。基本的には、エネルギーのもとになる糖は、きちんとした穀物などの炭水化物から摂るようにすべきです。炭水化物から摂る糖は、多糖類なので分解に時間がかかり、体内に入っても、ゆっくりと血糖値が上がっていくので、急激に血糖を下げようとする作用も働きません。こうした状態で、甘いものを少し摂るくらいなら、血糖値も大きく変動しなくなります。

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