2020年5月ブログ

2020年

5月

28日

本八幡の整体院より,休みを「楽しみにする」ともっと楽しくなる

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。「休みに入る前がいちばん楽しい」子どもから大人まで、うすうす感じている共通認識だと思います。年度初めで忙しい4月は、ゴールデンウイークをひとつの区切りとして頑張ることができます。7月に入れば、夏休みが待ち遠しくなってくるでしょう。忙しい師走も、お正月というのんびりした時間があればこそ乗り切れるというものです。「あと1週間頑張れば、夏休みだ」「来週の今頃は、南国の海に行ける」「今日の仕事が終われば、明日は朝寝ができる」休みに入る前の期待感、安心感、高揚感は、わたしたちに喜びを与えてくれます。休みの前半は、この喜びが保たれます。問題は休みの後半部分です。休みが終わりに近づくと、仕事などの現実生活がどんどん重く感じられてきます。「もう休みも終わりか…」「明日から仕事か…」中には、「リフレッシュできたから、明日から頑張ろう!」というテンションの高い人もいるでしょうが、休みの終わりは多少なりとも曇りがかった気分で迎えている人が少なくないはずです。脳科学からも、「休みに入る前がいちばん楽しい」症候群は、説明がつきます。神経伝達物質のひとつ、ドーパミンの特徴がよく表れているからです。ドーパミンは「喜びの物質」であると、よくたとえられます。快楽になるような刺激に反応するのが、脳神経系のドーパミンの役割です。ボーナスをもらえる、上司にほめられるなどのご褒美によって、エネルギーが湧いてくるというプラスの側面が、よく説明される内容です。しかし、このドーパミン効果には、アルコールやタバコ、違法なものならば覚せい剤など、度をこした快楽に対しては自制がきかなくなり、「やめられない、止まらない」という、いわゆる「依存症」になってしまう負の側面もあります。「もうすぐ休みだ」という期待も、ドーパミンを活性化させる刺激にほかなりません。むしろ、「休む」という行為よりも、ドーパミンを刺激する効果が強いかもしれません。その根拠としては、ドーパミン自体が喜びをもたらすものではない、という研究結果があげられます。心理実験においても、ドーパミンをより刺激するのは今の「喜び」ではなく、将来への「期待」であることがわかっています。ニコチン依存症ならば、喫煙中の喜びよりも、喫煙前の「これからタバコを吸える」という期待感のほうが、ドーパミンの働きを強めるようです。タバコは健康に悪いと思っていても、この期待感に逆らえず、ついつい一服してしまうのです。ひるがえって「休み依存症」などというものがないことからもわかるように、「休み」は依存性の強い物質に比べれば安全なものですし、人間には必要不可欠なものです。ドーパミンの性質を考えれば、休みに対する「期待感」を、1年を通して継続的かつ自覚的に用意していくことが、やる気を維持するポイントになると思います。「休みの後半になって気が重くなってきた…」そんなときこそ、新たな「期待感」をもつことで、ドーパミンが働いて気分が上がります。次の週末のことでもいいですし、いずれ旅行に行きたいところについて調べたり資料を取り寄せて眺めたりするだけでも、気分はずっと良くなるはずです。

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2020年

5月

23日

本八幡の整体院より,疲れて効率が落ちるより、ちゃんとサボる

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。「昔は3人でやっていた仕事を、今は2人でやらされる」こんなグチを、施術中でもしばしば聞く機会があります。リストラなど人員削減の影響だけでなく、心身の病気で休んでしまった同僚のぶんの仕事もカバーしているというケースもあります。「戦力の大きさは数の2乗に比例する」というランチェスターの法則をそのまま当てはめるわけにはいかないでしょうが、1人人員が減ると、組織の戦力は1人分以上減るという感覚は共通していると思います。過積載のトラックは事故を起こしやすいのと同じで、仕事、ストレスの過積載は心身の病気の元です。優先順位の低いものを省き、最重要な仕事、あるいは自分および家族の健康といった重要度の高い案件に力点を置くこと、いわゆる「上手に手抜きする」「サボる」作法は、厳しい今後の日本社会を生きていくうえでは欠かせないスキルです。「サボる」と聞いて、悪印象をもつ人も少なくないでしょうが、ここでは、もっと自他ともにプラスになる前向きな「サボり」について考えてみましょう。1時間でも30分でも、まとまった時間を自分のためにキープすることも、広義の「サボり」に入ると思います。キープした時間をボーっとする、週末や長期休暇の予定を考える、または、長期的な仕事や家族の計画を考えてみるのに当てるのも悪くないでしょう。忙しいときは、慣れや惰性でむしろ非効率で生産性の低い努力をしてしまっている場合が少なくないものです。こうした場面で、会社や組織に対して自分を良く見せようとする八方美人的な人ほど、「サボる」ことが苦手で、四方八方から押し寄せる業務に押しつぶされてしまうのかもしれません。

 

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2020年

5月

21日

本八幡の整体院より,今さらですが、「こり」のメカニズム

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。2時間も3時間も同じ姿勢で作業をしていたため、肩や腰が重くなった。そこで、しばらく休憩をすると、今度は肩や腰が痛くなってきた…。そんな経験をしたことがある人は少なくないでしょう。体の「重さ」と「痛み」には相関関係があるのです。ここでは、そのメカニズムをわかりやすくご説明します。まず、肩や頭、腰がこって重くなるのは、ストレスにより交感神経が優位になり、血行が悪くなっている状態です。血管の収縮が続くことで、血流が滞り、疲労物質(乳酸など)がたまって筋緊張が起きてくるのです。頭痛も頭の筋肉が緊張して起こります。こうして交感神経が優位になり血流が滞って筋緊張が起こると、次には、回復を図るために、副交感神経が優位になります。副交感神経は、プロスタグランジンというホルモン様物質を使って、血流を回復させようとします。プロスタグランジンには、①血管を拡張させる、②痛みを起こす、③発熱させる、という3つの働きがあります。疲れが生じた患部に感じる痛みや熱、赤みを帯びた腫れなどは、いずれもプロスタグランジンが血流を回復させて組織の修復を図っている時の現象です。つまり、肩がガチガチにこって重くなった部分が、その後、痛くなるのは、組織を疲労から回復させようとして体が起こす「回復反射」なのです。頭痛持ちの人はおわかりかと思いますが、最初は頭の筋肉が緊張して頭が重く感じる状態になります。その後、昼休みや帰宅後など、ふっと気を休めて副交感神経が優位になった時に、痛みが出てきます。プロスタグランジンによって血管が拡張し、血液がどっと押し寄せるので、ズキンズキンという拍動性の痛みが出てくるのです。腰痛持ちの人も同じです。たとえば、職場で長時間、同じ姿勢でパソコンに向かって作業をしていると、最初は腰が重く感じるはずです。その後、体を休めた時に痛みが生じてきます。これは、筋緊張を緩和し、疲労物質を洗い流すための血流回復反射が起こるからです。

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2020年

5月

14日

本八幡の整体院より,子どものアレルギー

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。私たちは昼間、仕事をする時、自然と交感神経が優位になり、筋肉を緊張させています。仕事が忙しい日などは、1日のほとんどを交感神経優位の状態で過ごすことになります。すると、夜になっても、緊張感が残るという症状が出てきます。睡眠中に「肩がこる、腰が張る、こむら返りが起きる、指がつる」という独特の筋緊張がでてきたら、その人は交感神経の緊張で疲れていると言えます。子どもの場合、筋緊張は、夜間の歯ぎしりの形で現れがちです。寝てから「ギ―ギ―」と歯ぎしりするのは子どもに精神的な負担がかかっているからだと考えられます。仕事や勉強のほか、心理的なストレスでも、交感神経は緊張します。大人の場合は、さまざまな悩み事、怒り、抑圧された感情などが交感神経を緊張させます。ストレスがもとで交感神経の緊張が続くと、疲れが発生します。子どもの場合は、親の心理的ストレスを感知すること自体が自分のストレスになることが多いようです。たとえば、お父さんが、夜遅くまで長時間労働をして、なかなか家に帰ってこないと、お母さんの心が満たされなくなり、交感神経が優位になる。そのお母さんと接している子どもは、お母さんの不安を感じ取って交感神経が優位になる…。私たちは、心が満たされている時には、ストレスを受けても心のゆとりを保てるものです。しかし、お父さんも忙しい、お母さんも心のゆとりがない、あるいは両親とも働きに出て家にいないとなると、子どもは常に漠然とした不安を抱えながら毎日を過ごすようになり、心にゆとりがなくなります。そして、家庭にたまったストレスを身に受けてしまうのです。ストレスがさらにひどくなると、子どもには、夜の歯ぎしりどころか顎関節症やアレルギーの症状などが出てきます。現代の子どもたちは、日頃から、甘いものを食べ、運動不足で副交感神経優位となり、リンパ球体質ができ上がっています。そこに、家庭のストレスが押し寄せると、一気に交感神経が優位となり、それを排泄しようとして、副交感神経が優位となります。ここで、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が発生するわけです。子どものストレスを解消するには、親自身が疲れをためないことも大切です。対症療法として、抗ヒスタミン剤やステロイド剤を長期にわたって使うのはお勧めできません。アレルギーの症状は、普通は大人になって交感神経優位の体質に移行するにつれ治まっていくものです。ところが、ステロイド剤を長期間使うことにより、ステロイドが、酸化コレステロールという過酸化脂質に変化して体内に沈着し、炎症の原因になるのです。これが、近年、増加している成人のアトピー性皮膚炎が治りにくい真の原因です。

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2020年

5月

10日

本八幡の整体院より,ストレスによるコリには牛乳

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。私たちは、ストレスを受けていると、肉体的疲労、精神的疲労、神経的疲労と、さまざまな疲れを感じることになります。そのうち、体に現れる症状のひとつに、緊張から起こる筋肉のこわばりがあります。たとえば、たくさんの人の前でスピーチをする場合など、緊張感から直立不動になり体が固まってしまったとか、重要な取引の結果を一日中待っているうちに肩に力が入りっぱなしになってしまったとか…ストレスを感じると自律神経のうちの、日中など活動時に活発になる交感神経が、夜など休息時に活発になる副交感神経よりも優位になります。適度のストレスならむしろ体にいいのですが、過度のストレスは慢性的に交感神経を活性化し続けます。そうなると、血液やリンパの流れが悪くなり、筋肉がこわばってしまうのです。結果的に、疲労回復、新陳代謝などもうまくいかなくなります。日常生活の中でストレスを受けている間は、多かれ少なかれ、私たちの体の中でこうしたことが起きているわけです。それが疲労感、倦怠感として現れ、これがまたストレスになって体がこわばる…という悪循環をもたらします。こうした疲れの悪循環を起こしてしまう前に、体のこわばりを上手に解消しておきましょう。そのために効果的な栄養素が、カルシウムやカルニチンです。カルシウムは筋肉をスムーズに動かす働きや精神的な疲労、イライラ感などをしずめる働きが、カルニチンには慢性疲労を回復させる働きがあります。テレワークで仕事をしていると、気づくと肩や首がすっかりこわばっていませんか?そこでおススメなのが牛乳です。カルシウムとカルニチンを、同時にとることができます。もし外出が可能であれば、近くのコンビニまで牛乳を買いに行けば、体もほぐれるし、気分転換にもなります。

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2020年

5月

08日

本八幡の整体院より,「いびき」で脳は酸素不足

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。眠る姿勢によって、熟睡度や翌朝の元気度が変わることをご存知でしょうか。たとえば、「あんなにいびきをかくくらい、よく寝ている」というのは間違いです。かいているということは、睡眠中でさえも、疲労回復ができていないという証拠です。これが朝、スッキリ起きられない原因にもなっています。50代、60代の男性の場合、2人に1人はいびきをかいているというデータがあります。いびきをかくということは、脳に酸素が足りなくなっているということです。とくに、仰向けで寝る人ほど、いびきをかきやすくなるのです。これはなぜかというと…仰向けで寝ていると、舌の根元やのどの筋肉が、重力によって下に垂れ下がりやすくなります。すると当然、空気の出入口である気道が狭くなります。いびきとは、狭くなった気道を空気が通るときに起こる摩擦音です。そして、気道が狭くなることで、酸素が届かず、脳が低酸素状態となります。すると、脳に酸素を送り込むために、自律神経が働いて、心拍数や血圧を上昇させることになります。そのために、自律神経はフル回転させられることになります。その結果、本来、1日のなかでも最も疲労回復ができるはずの睡眠中にもかかわらず、自律神経は激しい運動をしているのと同じ労力をかけられている状態になっているのです。さらに、いびきをかいている状態では、気道が狭くなっているため、横隔膜にも、より多大な負荷がかかってしまっています。いびきのせいで、眠っても眠っても疲れがとれず、日中も本来の能力を100%発揮できなくなっている人は、非常に増えています。自分がいびきをかいていることには、なかなか気づきにくいものです。家族に聞いたり、録音をしてみたりして、一度確かめてみてください。放っておくと、内分泌系を弱らせ、糖尿病や高血圧のリスクを高めてしまうことにもつながります。

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