本八幡の整体院より,休みを「楽しみにする」ともっと楽しくなる

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。「休みに入る前がいちばん楽しい」子どもから大人まで、うすうす感じている共通認識だと思います。年度初めで忙しい4月は、ゴールデンウイークをひとつの区切りとして頑張ることができます。7月に入れば、夏休みが待ち遠しくなってくるでしょう。忙しい師走も、お正月というのんびりした時間があればこそ乗り切れるというものです。「あと1週間頑張れば、夏休みだ」「来週の今頃は、南国の海に行ける」「今日の仕事が終われば、明日は朝寝ができる」休みに入る前の期待感、安心感、高揚感は、わたしたちに喜びを与えてくれます。休みの前半は、この喜びが保たれます。問題は休みの後半部分です。休みが終わりに近づくと、仕事などの現実生活がどんどん重く感じられてきます。「もう休みも終わりか…」「明日から仕事か…」中には、「リフレッシュできたから、明日から頑張ろう!」というテンションの高い人もいるでしょうが、休みの終わりは多少なりとも曇りがかった気分で迎えている人が少なくないはずです。脳科学からも、「休みに入る前がいちばん楽しい」症候群は、説明がつきます。神経伝達物質のひとつ、ドーパミンの特徴がよく表れているからです。ドーパミンは「喜びの物質」であると、よくたとえられます。快楽になるような刺激に反応するのが、脳神経系のドーパミンの役割です。ボーナスをもらえる、上司にほめられるなどのご褒美によって、エネルギーが湧いてくるというプラスの側面が、よく説明される内容です。しかし、このドーパミン効果には、アルコールやタバコ、違法なものならば覚せい剤など、度をこした快楽に対しては自制がきかなくなり、「やめられない、止まらない」という、いわゆる「依存症」になってしまう負の側面もあります。「もうすぐ休みだ」という期待も、ドーパミンを活性化させる刺激にほかなりません。むしろ、「休む」という行為よりも、ドーパミンを刺激する効果が強いかもしれません。その根拠としては、ドーパミン自体が喜びをもたらすものではない、という研究結果があげられます。心理実験においても、ドーパミンをより刺激するのは今の「喜び」ではなく、将来への「期待」であることがわかっています。ニコチン依存症ならば、喫煙中の喜びよりも、喫煙前の「これからタバコを吸える」という期待感のほうが、ドーパミンの働きを強めるようです。タバコは健康に悪いと思っていても、この期待感に逆らえず、ついつい一服してしまうのです。ひるがえって「休み依存症」などというものがないことからもわかるように、「休み」は依存性の強い物質に比べれば安全なものですし、人間には必要不可欠なものです。ドーパミンの性質を考えれば、休みに対する「期待感」を、1年を通して継続的かつ自覚的に用意していくことが、やる気を維持するポイントになると思います。「休みの後半になって気が重くなってきた…」そんなときこそ、新たな「期待感」をもつことで、ドーパミンが働いて気分が上がります。次の週末のことでもいいですし、いずれ旅行に行きたいところについて調べたり資料を取り寄せて眺めたりするだけでも、気分はずっと良くなるはずです。