本八幡の整体院より,唾液を助けるビタミンC

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。ものを食べるとき、唾液がしっかり出ないと、消化・吸収の力を十分に発揮できません。また、咀嚼や嚥下の働きも悪くなりますし、口内の自浄作用、殺菌・免疫、皮膚や粘膜、脳の働きなどにも影響することは、すでにお話しした通りです。若返りのキーとなる、この唾液を分泌するのは唾液腺の役割で、それを担っているのが耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つの大唾液腺と、口腔のあちこちにある小唾液腺です。これらの唾液腺は、酸化に弱いという特徴があります。そのため、ビタミンCなどの酸化に対する抵抗力のある栄養素を必要とする臓器です。例えば、抗酸化物質として知られるコエンザイムQ10を摂ると、唾液腺の機能が向上することがわかっています。コエンザイムQ10は、エネルギー代謝などにも欠かせないビタミン様物質です。40年以上も前の実験ですが、モルモットにビタミンCを摂らせ、6日後に体内の臓器を調べたというものがあります。その結果、中枢神経や下垂体、唾液腺、副腎、胸腺、精巣、網膜、水晶体などで、高い濃度のビタミンCが測定されたそうです。そもそもビタミンCは水溶性で、摂ってもすぐに排出されてしまうと考えられてきました。しかも、動物は基本的に自分の体内でビタミンCを合成できますが、モルモットは、人間と同様に体内でビタミンCを作ることができません。この調査の結果はつまり、脳や副腎や唾液腺ほかビタミンCを必要とするところには、摂取したビタミンCがしっかりと貯蔵されているということを示しています。実は、体には「需要が大きい臓器に栄養は集結する」という、よくできたシステムがあるのです。もちろん、体内で十分に作れない栄養素であれば、自分でしっかり摂取しないと、臓器まで届かないことはことは言うまでもないでしょう。必要とする栄養素は臓器によって違いますし、特に不調がある場合には、その臓器に必要な特有の栄養素が欠乏している場合があります。ところで、ビタミンCと言えば「美肌」と思う人もいるかもしれませんね。確かに美容効果もありますが、体内の優先順位は生命活動を維持することが上です。肌にまでビタミンCが行き渡るには相当量のビタミンCを摂る必要があります。ですから、ビタミンCをタップリ補給し、唾液腺の酸化を防いで機能をアップすれば、唾液の力で体の内側から若返れるはずです。おまけに、美肌の副産物も期待できるかもしれませんよ。