本八幡の整体、風の整体院の岩田です。総務省のデータによると、日本人の平均睡眠時間は7時間42分だそうです。「みんなそんなに寝ているの?」と驚かれた方も多いでしょう。しかしこれは、定年退職後の方や病気の方も含めた統計です。「サラリーマンの平均睡眠時間は5時間」という調査結果もちゃんとありますので、ご安心を。ここで、ちょっと人類の歩みを振り返ってみましょう。現代ほど電気が整備されておらず、燃料も高級品だった時代は、「暗くなる前に食事を済ませて眠る」が当たり前でした。そうなると、夏の夜が短い時期でも、9時間以上は「夜」があったわけです。それが、ここ100年あまりで急激に睡眠時間を減らしています。そのような睡眠の不自然さを検証すべく、アメリカのグレゴリー・ベレンキー(ワシントン州立大学の睡眠とパフォーマンス研究センター所長)らは、3時間睡眠、5時間睡眠、7時間睡眠、9時間睡眠を7日間続けたときに、仕事のパフォーマンスやケアレスミスがどうなるのかを調査しました。このとき、9時間睡眠をとったグループは効率の低下がほぼ見られませんでしたが、7時間睡眠と5時間睡眠のグループには3日目で効率の大幅な低下が見られ、3時間睡眠のグループに至っては達成度が40%も低下することがわかりました。睡眠不足で仕事をするのは、まったくのエネルギーの浪費ですね。現役世代は総じて「睡眠・休息不足」であり、しかもそれが日中の活動にも影響を及ぼしている、というのは確実です。「そんなことを言われても、仕事の都合もあるのでライフスタイルを大きく変えるのは難しい」とおっしゃるのも、ごもっともです。そんな方におススメしたいのが、「日中15分間の仮眠=昼寝」です。日本睡眠学会の研究によれば「15分間の昼寝」は「2時間の夜の睡眠」に匹敵するほどの休息効果があるといいます。また、2014年に発表された、厚生労働省健康局による「健康づくりのための睡眠指針2014」では、「仕事や生活上の都合で、夜間に必要な睡眠時間を確保できなかった場合には、昼間の仮眠が、その後の覚醒レベルを上げ作業能率の改善を図ることに役立つ可能性がある。ただし、必要以上に長く寝すぎると目覚めの悪さ(睡眠慣性)が生じるため、30分以内の仮眠が望ましいことが示されている」と明言されています。ここまで読んでくだされば、15分間の昼寝は、質のよい仕事をするために必須だということに納得いただけたのではないでしょうか。
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