本八幡の整体院より,「タンパク質の偏食」は疲労のもと

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。焼肉店に行くと野菜や炭水化物を摂らずに、肉ばかり食べている人がいます。一方で、「豆腐を食べていればタンパク質が摂れるし、ダイエットできる」と、肉や魚をいっさい食べずに、豆腐ばかり食べている女性もいます。こうした偏食は、疲労の原因になりかねません。「炭水化物」「脂質」と並ぶ三大栄養素のひとつが、タンパク質です。タンパク質は、いくつものアミノ酸が結合してできているものです。そのうち、体内でつくることができないアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼んでおり、これは全部で9種類あります。体の細胞はタンパク質でできています。細胞を強くするには、必須アミノ酸をバランスよく摂取することが必要です。そのためには、動物性由来のタンパク質と植物性由来のタンパク質の両方を摂ることが大事になってきます。動物性タンパク質と植物性タンパク質とでは、それぞれに含まれているアミノ酸が違うので、バランスよく両方摂ったほうが、アミノ酸をうまく補給できます。日本人が長寿である理由のひとつには、和食の力があるともいわれています。和食は、魚や肉、そして大豆製品がバランスよく食卓に並び、動物性タンパク質と植物性タンパク質の両方が摂れるようになっているのです。肉ばから食べていれば、脂質の摂りすぎになります。豆腐は植物性タンパク質で、抗酸化作用を持つイソフラボンが含まれているので、たしかに美容にも疲労回復にもいいものですが、そればかり食べるというのでは偏りが生まれます。いくら体にいいといわれているものでも、極端な摂取はよくありません。また、偏ったアミノ酸をまとめて摂取すると、ときに疲労の原因となってしまうこともわかっています。それは、必須アミノ酸のうち「BCAA」とも呼ばれるバリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸を過剰摂取することです。実は、市販されているスポーツ用の清涼飲料水のなかには、このBCAAの3つの成分だけを大量に入れているものがあります。ところが、BCAAだけを大量に摂ると、脳や神経の働きを活発にする働きを持つ「芳香族アミノ酸」が血中で急激に減少します。そのなかでも、「トリプトファン」が減少することは、疲労回復においても大きな問題となります。トリプトファンは「セロトニン」をつくる原料となっているものです。このセロトニンは、自律神経をコントロールしている物質のひとつです。セロトニンが不足してしまえば、当然、自律神経が乱れやすくなり、疲れやすくなっていきます。つまり、抗疲労効果とはまったく逆の現象が起こってしまいます。タンパク質をバランスよく摂取することの重要さは、ここにもあるのです。