本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のことです。正常値(空腹時)は110㎎/㎗とされていますが、この値が一定以上高い状態が続くと「糖尿病」と診断されます。しかし、健康診断で「正常」だった人も油断はなりません。最近の研究で、ふだんの血糖値は正常でも、食後すぐの短時間だけ血糖値が急上昇する現象「血糖値スパイク」が起きていることがわかったからです。一般の健康診断では、空腹時に血糖値を測定するため、見つけにくいのですが、ある調査では、1400万人もの日本人が血糖値スパイクを生じている可能性があるといいます。しかし、「血糖値スパイク」の何が問題なのでしょうか。まず心配されるのは動脈硬化です。血糖値スパイクが起きると活性酸素が大量に発生して血管を傷つけ、少しずつ動脈硬化が進みます。これを放っておくと、やがて脳梗塞や心筋梗塞などを起こしかねません。また、認知症を招く可能性も指摘されています。通常、血糖値は膵臓から分泌されるインスリンの働きによって一定に保たれています。しかし、食事のたびに血糖値スパイクが起きると、大量のインスリン分泌が繰り返され、常にインスリンが多い状態になります。すると、脳内に「アミロイドβ」が蓄積し、認知症になる可能性があるといいます。アミロイドβは、アルツハイマー型認知症の原因とされる有害物質です。では、血糖値スパイクを防ぐには、どんな食材を摂ったらよいのでしょうか。血糖値の急激な上昇を防ぐのに有効とされる食材はいくつかあります。その一つが、キノコ類です。食事で摂った糖(炭水化物)をブドウ糖に分解する働きを抑え、体外へと排出してくれるのに役立ちます。これは、キノコ類にとくに多く含まれるβグルカンの働きによるものです。βグルカンは水溶性食物繊維の一種です。食事と一緒に摂ると、腸への吸収やブドウ糖への分解スピードが遅くなるため、血糖値の上昇も緩やかになります。食べ方のポイントは、βグルカンが豊富なキノコを食事の前に食べることです。そうすることで、キノコの食物繊維が腸壁をコーティングし、あとから糖(炭水化物)が入ってきた際に、吸収スピードを抑える働きを高めてくれます。キノコ類のなかでも、βグルカンが豊富なのは、マイタケです。血糖値がすでに高めの人はもちろん、ふだんは正常値の人も、食事にキノコ類を積極的に取り入れるといいでしょう。
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