本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。最近よく耳にする「抗酸化」「抗酸化作用」という言葉。「体によさそうなのはわかるけど、何がどういいの?」と思っている人もいるでしょう。抗酸化とは、ごく簡単にいえば「人間の体をサビつかせない(酸化させない)」働きのことです。人が呼吸するのは、体内でエネルギーをつくりだすために酸素を必要とするからですが、吸い込んだ酸素のうち1~3%は体内で利用されず、「活性酸素」という物質に変化します。この物質が、体を酸化させてしまう原因です。呼吸以外でも、紫外線、喫煙、排気ガス、ストレス、アルコールの飲み過ぎ、激しい運動でも活性酸素は発生します。これが、肌にシワやシミをつくったり、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病の原因になったりします。さらに、活性酸素が大量に生成されたり、加齢によって処理能力が衰えて無害化できずにいると、活性酸素がたまり、よけいに害の強いものへと変化してしまいます。その活性酸素を分解し、無害化する働きをもつのが、βカロテン(ビタミンA)や、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどの「抗酸化物質」です。これらの物質は、単体で摂るより複数を一緒に摂ったほうが、活性酸素を無害化する力が高まるといわれています。というのも、活性酸素にも種類があるため、1種類の抗酸化物質では無害化できないことがあるからです。たとえばビタミンCは、おもな活性酸素のすべてを無害化してくれる優秀な抗酸化物質のひとつです。ただし水溶性のため、活動できるのは血液中などの水分のある場所に限られます。脂質でできている細胞膜などでは、そのパワーを発揮できないのです。活性酸素をため込まないようにするためにも、毎日の食事で複数の抗酸化化合物を摂って体を守ることが大切です。
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