緑茶の「テアニン」

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡・京成八幡 風の整体院 岩田です。心身のパフォーマンスを上げてくれる温かい飲み物でいえば、日本茶もコーヒーに劣らないすばらしい効果が期待できます。そのポイントは、新茶や玉露、抹茶などに多く含まれる「テアニン」というアミノ酸です。これは、うまみ成分であるグルタミン酸によく似た構造を持ち、独特のうまみを引き出してくれるものです。ですから、いわゆる「高級なおいしいお茶」ほど、この「テアニン」が多く含まれています。しかも、テアニンは、おいしいだけではありません。血流に乗って、脳に作用し、さまざまな「不快感」を解消してくれるのです。これまでの実験でも、テアニンを摂取して約1時間で、リラックス状態を示す「脳のアルファ波」が増加することが明らかになっています。不安感やイライラ、女性の月経前症候群(PMS)を改善するという報告もあります。また、精神面の不調だけでなく、むくみや疲れ、更年期障害によるほてりなど、身体的な症状の改善も期待できることが報告されています。しかしながら、「テアニン」の効果は、それだけではありません。交感神経は加齢とともに優位になり、血管が収縮します。けれど、アルファ波が増加することで、副交感神経の働きが活性化します。すると、末梢の血管が開き、血流がアップします。つまり、1杯の日本茶によって、末端の血流不足からくる冷え性の改善、高血圧の予防にも効果が期待できるのです。さらに、脳の神経細胞を守ったり「認知機能の低下」を防ぐ働きもあります。つまり、日本茶の「テアニン」は、認知症予防という点でも、強い味方になってくれるというわけなのです。ちなみに、「テアニン」は、紅茶やウーロン茶など、茶葉にはすべて含まれていますが、日光に当たらないほど、含有量が多くなると言われています。ですから、おススメは緑茶、なかでも玉露や新茶、とりわけ抹茶には、番茶の12倍ものテアニンが含まれていると言われています。