脳過敏症候群

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。長い間、慢性的に頭痛に悩まされてきた方は、年齢を重ねるにつれて動脈硬化が進み脳血管が広がらなくなり、頭痛発作はおこりにくくなります。しかし、その一方で、頭が重く感じられることが毎日続いたり、原因不明の耳鳴りやめまい、不眠、不安、イライラなどの症状があらわれたりと、さまざまな不快症状を抱えるようになることが、少なくありません。一つ一つの症状は別々のものですし、一見したところ、どれも頭痛との関連性がないように思われます。しかし、どの症状も慢性化した脳の異常な興奮が招いている可能性がある、と考えられるようになりました。脳が興奮しやすくなっているために生じる症状であっても、多くの方は原因がわからず、きちんとした治療を受けることができません。こうして放置されてしまった脳はちょっとした刺激で興奮しやすくなり、ささいなことで頭痛を感じるようになります。その後も、治療を受けないでいるといつの間にか脳の興奮性が増していき、慢性的な興奮状態に陥るリスクが高まります。こうして頭痛以外の不快な症状があらわれやすい状況になります。脳過敏症候群の方は、片頭痛の正しい治療を受けていない方が大半です。片頭痛のようなしつこい慢性的な頭痛に悩まされてきた方が、頭痛への対応を誤ると、脳の興奮のしやすさがクセになって脳過敏症候群の予備軍になる可能性があります。認知症、うつ病、パニック障害だと診断されていた方が、実は脳過敏症候群だったというケースもあります。