おしりを鍛えると腰痛の予防になる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。おしりの筋肉を鍛えることは腰痛の予防にも効果的です。まず、おしりの筋肉が発達すると姿勢が良くなります。なぜならおしりの筋肉は人間の身体の中心にある骨盤をしっかりと安定させる働きがあるからです。特におしりの筋肉は骨盤と背骨をつなぐ「仙腸関節」および骨盤と大腿骨をつなぐ「股関節」を圧迫することで安定させ、正しい姿勢を作り出してくれます。この仙腸関節や股関節を圧迫し安定させる力のことを「閉鎖力」と言います。おしりの筋肉はこの閉鎖力が強く、股関節や仙腸関節をしっかりと骨盤につなげることで、二足でたったり歩いたりすることを可能にしてくれているのです。おしりの筋肉が弱くなると、骨盤や仙腸関節、股関節の安定性が損なわれ。身体全体が不安定になってしまいます。不安定な姿勢になると、座っていても立っていても背骨に負担がかかります。背骨の中でも特に胸椎や腰椎に負担がかかり、それが腰痛へとつながっていくのです。ですから、おしりの筋肉を鍛えることで腰に負担の少ない正しい姿勢を保つことが重要で、それが腰痛を予防することにつながっていくのです。もうひとつ、おしりの筋肉は体重の負荷や地面からの衝撃をしっかりと吸収する役目があります。この吸収力が高いほど、腰椎にかかる負担を軽減することが可能です。しかしおしりの筋肉が弱くなると、この吸収力も同時に低下していくため、腰椎への負担が増加します。その負担が持続すると腰椎部分だけでコントロールできる能力の限界を超え、腰痛へとつながっていきます。おしりの筋力低下が始まっても、すぐに自覚症状は表れません。そのため、どこも悪くないと思っていたのに、ある日突然、腰の違和感や痛みが発生したように感じ、腰痛とおしりの筋肉が弱くなっていることのつながりをイメージできないのです。