ストレスからくる食欲不振

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ストレスは、胃腸にもさまざまな不具合を生じさせます。たとえば、食欲不振です。「大きな悩みごとや心配ごとがあって、食事がのどを通らない」という経験をしたことがある人は、少なくないでしょう。ストレスを受け、交感神経が優位になると、体はストレスと戦うため、脳や心臓、肺、筋肉などに、いつもより多くの血液、糖分、酸素などを送り込みます。その分、胃や腸などに送られる血液などが減って消化機能が低下し、食べたものをきちんと消化できなくなったり、食欲を失ったり、といったことが起こるのです。また、人間の食欲は、脳の視床下部にある「摂食中枢」と「満腹中枢」とによってコントロールされています。体がエネルギー不足に陥ると、摂食中枢が刺激され、人は空腹感を覚えます。ところが、ストレスを感じたときに分泌される、抗ストレスホルモンのコルチゾールには、筋肉を分解し、ブドウ糖をつくる働きがあります。そのため、ストレスがかかると、食事をしていなくても血糖値が上昇して、満腹中枢が「エネルギーが補給された」と錯覚し、「何も食べたくない」「食べ物がのどを通らない」といった気持ちになってしまうのです。