水分補給が血液をうるおす

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。血栓ができるもうひとつの原因は、水分不足です。なぜエコノミークラス症候群がとりわけ飛行機内で多発するかというと、空気が乾燥していて、1時間に80㎖近くの水分が、体から蒸発するからです。人間に必要な水分量は、成人で1日1.8ℓ前後といわれます。12時間のフライトで、半分以上に当たる、およそ1ℓが失われてしまう計算です。体内の水分が不足すると、足にたまった血液は粘り気を帯び、いわゆる「ドロドロ」状態になり、血栓が作られやすくなるのです。体のむくみやすい人が「水を飲むと、よけいにむくむから」と水分を控えるのは、厳禁です。血流が悪くなって老廃物もスムーズに出ていかないので、ますますむくみやすくなるし、血栓リスクも飛躍的に高まります。水分をまめに補給することで、血液の流れがスムーズになり、血栓ができにくくなります。ただし、コーヒー、お茶などのカフェイン飲料やアルコールには、利尿作用があるので、水分補給どころか、脱水症状を起こしかねません。また、冷たい水は体を冷やし、がぶ飲みは内臓に負担をかけます。常温の水かぬるま湯をペットボトルや水筒に入れていつも持ち歩き、少しずつ補給するのが一番です。コップから飲む場合も、2~3分かけて少しずつ体に送り込んでいきましょう。