NK(ナチュラルキラー)細胞

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。いきいき長く生きるには、体温を上げて、私たちの身体に備わっている免疫力を高めることです。なかでも、ガン細胞やウイルスをいち早く見つけて殺してくれるNK(ナチュラルキラー)細胞は、体の守り神です。どんなに風邪やインフルエンザがはやっていても、いつもケロリとしている人がいる一方、しょっちゅう熱を出して、なかなか治らない人がいますね。その違いは、「NK細胞が元気かどうか」に大きく左右される、と言われています。血液の中に入って体内を駆け回っている白血球には、大きく分けて、細菌などのサイズの大きな異物を食べる「顆粒球」と、細菌より小さいガン細胞やウイルスなどにくっついて処理する「リンパ球」があります。NK細胞はリンパ球に属しています。ナチュラルキラーという名の通り、すごい殺傷力を持つ生まれついての殺し屋です。常に体内をパトロールし、ガン細胞やウイルス感染細胞を見つけると「即殺」します。実は私たちの体には、ガン細胞が毎日3000~5000個も生まれていると言われます。でも、NK細胞が元気なら、片っぱしから殺してくれるので増殖しません。逆にNK細胞の働きが衰えると、ガンはみるみる増殖し、風邪やインフルエンザにはすぐに感染して悪化する…と、無政府状態になってしまいます。健康な人の白血球は、ほぼ顆粒球60%、リンパ球40%のバランスが保たれています。ところが、体が冷えたり、強いストレスや過労、不眠などが続いたり、鎮痛剤などの薬に頼る生活が続く、あるいは体をよく動かさなかったり、笑わない毎日が続くと、顆粒球の割合が上昇します。すると、細菌を殺す酸化力が強く出すぎて、臓器や血管などを痛め、動脈硬化やガンの引き金になってしまいます。さらに、リンパ球が少なくなるので、NK細胞の働きも鈍り、体は「病気のデパート」になってしまいます。