噛めば噛むほど良いか?

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。私たちは、幼い頃から「よく噛んで食べましょう」と言われて育ちました。たしかに、よく噛んで飲み込みやすい食形態にする、という考え方は正しいでしょう。あまり噛むことなく、大きなかたまりのまま飲み込むのは窒息の危険があります。しかし、噛めば噛むほど良いか?というと、答えはノーです。咀嚼された食べ物は、のどの奥に溜まっていきます。そして、嚥下反射が起きて、ごっくんします。ポイントは、このとき「噛む」と「ごっくん」という行為は、飲み込みの仕組み上、同時には行えないという点にあります。もしずっと食べ物を噛んでいるとごっくんができないので、長時間にわたりのどの奥に食べ物が溜まり続けることになります。その状態は、誤嚥する危険がとても大きいのです。さらに、咀嚼しすぎて唾液が多くなりすぎると食べ物のまとまりが無くなり、バラバラに崩れた状態で飲み込むことになります。バラバラになった食べ物は、誤嚥を引き起こすので要注意です。ですから、食事のときは、あまり長い時間噛み過ぎずに、適度なまとまりができたら、ごっくんすることをおすすめします。