しっかり声を出す

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。発声も、飲み込む力とたいへん密接なつながりがあります。そもそも、発声は、嚥下とほぼ同じ器官を使って行われています。声帯はのど仏のすぐ後ろ側の喉頭にあり、この声帯を、吐き出す息で振動させることによって声が出る仕組みになっているのです。このため、大きな声や高い声を出すと、喉頭の筋肉が効果的に刺激されます。たとえば、みなさんは大きな声でしゃべったり歌ったり笑ったりしていると、のど仏がさかんに上下しませんか?これは、のど仏の喉頭挙上筋群が刺激されている証拠です。ですから、「普段からしっかり声を出す習慣」が、飲み込む力を鍛えることへとつながっていくわけです。特におススメなのが「カラオケ」です。普段の生活では大きな声を出す機会はそう多くありません。しかしカラオケなら思いっきり声を出して歌うことが可能です。とくに、おなかの底から声を出していると、自然に深く息を吸ったり吐いたりするようになり、呼吸機能が鍛えられ、肺活量が増加します。こうして呼吸機能が向上すると、嚥下にも好影響をもたらすようになっていくのです。また、しっかり声を出してカラオケを歌っていると、のど仏がさかんに上下して、喉頭挙上筋群が鍛えられることにつながります。しかも、カラオケには、精神的ストレスを解消させたり、自律神経のバランスをよくしたり、体の血液循環をよくしたりといったさまざまな健康効果が期待できます。