「ムセ」はのどの老化サイン

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。私たちは基本的に、食べ物がのどを通らなくなったなら、食べる楽しみがなくなり、ヒトとして生きるのが難しくなります。食べ物が入ってきたときに、のどの筋肉を瞬時に動かして、ちゃんと「ごっくん」と飲み込むことができるかどうか。私たちがどれだけ長く生きられるかは、この「ごっくん機能」をどれだけ長くキープできるかにかかっていると言っても過言ではないのです。飲み込む力は40代、50代あたりから少しずつ衰えていますし、30代の誤嚥も報告されています。のどを動かす筋肉が衰え、のどを動かす反射神経が鈍り、ごっくんと飲み込むタイミングに次第に微妙なズレが生じるようになるのです。そして、こうした「ごっくん時のタイミングのズレ」によって引き起こされるのが「ムセ」や「咳込み」です。食事中、食べ物や飲み物が食道ではなく気管のほうに入ってしまいそうになり、瞬間的に危険を察知した体が反射的に咳込んで、入りかけた内容物を戻そうとしているわけです。みなさんは、「そういえば、最近、食事中にムセることが多くなったな」と感じたことはありませんか?もし心当たりがあるならば、それは、のどの力が衰えて「飲み込み力」が低下してきたという証拠です。「ムセ」は、のどの老化のもっともわかりやすいサインなのです。