骨の健康のために避けたい成分

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。骨の健康のために、積極的に摂取したい栄養素と、逆に、なるべく避けたい成分とがあります。たとえば、カルシウムの体内への吸収を損ねたり、体外への排出を促したりするものです。代表的なものとしては、リンや食塩(ナトリウム)、お酒、コーヒー、タバコなどがあります。リンはカルシウムと結合してリン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)となり、骨をつくる重要な成分の1つとして働きます。しかし、必要量を超えた過剰なリンは、小腸でのカルシウムの吸収を阻害します。また、過剰なリンは便とともに排泄されますが、その際、カルシウムを道連れにするため、カルシウム不足に拍車をかけることになります。カルシウムは1日に約200mgもの量が尿や汗、便などとともに体外へ排泄されます。過剰なリンはこれを促進させてしまうのです。リンはポテトチップスなどのスナック菓子をはじめ、ハンバーグやホットドッグなどのファーストフード、インスタント食品、加工食品などの保存料や酸味料として幅広く利用されています。そのため、多くの人が気づかないうちにリンを過剰に摂取しています。こうした食品はなるべく避けることが、カルシウム不足を招かないコツです。過剰な塩分(ナトリウム)の摂取が、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞などを招くことはよく知られていますが、ナトリウムの害はそれだけではありません。尿中へのカルシウムの排出を促し、体内のカルシウムを不足させてしまいます。世界保健機関(WHO)は健康維持のため、1日の食塩摂取量を5gに抑えるように提唱しています。しかし、日本人の食塩摂取量は男女とも1日9.4~11.1gに達し、WHOが提唱する摂取量の約2倍にのぼります。普段からこれだけ多量の食塩を摂っていれば、体外へ排泄されるカルシウムも大変な量になります。日本の塩分過剰の食スタイルは、改善が切実に求められています。また、食塩はリンと同様にファーストフードや加工食品などに比較的多く含まれています。ファーストフードや加工食品はなるべく控えるよう心がけましょう。