若い女性や中高年男性の骨も危ない

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。骨粗しょう症というと、「高齢の女性がなる病気でしょう」と考える人も多いようですが、大きな誤りです。40代、50代で発症する人もいますし、男性もなります。実は、骨は母親のお腹にいる胎児の時に形成されることから、骨粗しょう症は成長してから発症する胎児疾患であると考えられています。また、骨の健康には、小さい頃からの生活環境が大きく影響します。つまり、骨粗しょう症は「生活習慣病」でもあるのです。実際、近年、30代、40代のまだ若い女性に、無理なダイエットなどによって必要なエネルギーや栄養素が不足し、女性ホルモンの分泌も低下して、骨代謝が乱れ、骨粗しょう症まではいかないものの、その一歩手前の骨量減少のレベルと判定され、「骨粗しょう症予備群」と告げられる人が急増しています。骨粗しょう症予備群の女性は、30代で3.2%、40代で10.5%にのぼるそうです。つまり、40代では、10人に1人が骨粗しょう症予備群であり、遠からず骨粗しょう症を発症する可能性の高い危険な状態にあるのです。一方、男性も女性に比べると少ないものの、高齢になると老年性の骨粗しょう症になります。また、最近、中高年の男性を中心に、糖尿病などの生活習慣病から骨質を劣化させ、骨量は低下していないのに骨が弱くなる「新型骨粗しょう症」を発症する人が増えています。このように、骨粗しょう症は、老若男女問わず、誰にでも関わりのある病気です。今はまだ若いから「お年寄りの病気だから関係ない」などということは決してありません。今、どのような生活を送っているかが、将来のその人の骨の健康を左右します。つまり、将来の自分が実年齢より若々しくいられるか、それとも老けているかは、今このときの自分次第なのです。これまで、健康や美容を考えるときに「骨」を意識することはなかったかもしれませんが、丈夫な骨をつくることは、いつまでも元気で、若々しく、美しい身体でいるために、何よりも大事なのです。