すべての病気は腸で始まる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。「すべての病気は腸で始まる」古代ギリシャにおいて「医学の父」と称されたヒポクラテスが残した言葉です。腸が人間にとってどんなに重要な働きをしているか、すでにみなさんは多くのことをご存知でしょう。私たちの腸には、3万種類以上、1000兆個以上の腸内細菌が棲んでいます。これらの腸内細菌が形成する「腸内フローラ」は、私たちの「生きる力」をつくり出している工場のような存在です。食べ物を消化して栄養を吸収しているのはもちろん、免疫力を維持したり、ビタミンやホルモンをつくったり、人間が生命活動を営むためのエネルギーはすべてここから生み出されているようなものです。私たちが日々病気にならずに済んでいるのも、心や体の調子を問題なく維持できているのも、ひとえに「腸が健全に働いているおかげ」と言っていいでしょう。しかし、もしもこの腸に「穴」があいていたら、どうなると思いますか?腸は「体に必要なもの」だけを吸収し、「不必要なもの」を入れないようにしている器官であり、悪いものの侵入を防ぐバリアの役割を果たしています。その腸に穴があいていたら、毒素や細菌、未消化の内容物といった「体に不要なもの」「体に害悪なもの」がバリアを突破してどんどん侵入してきてしまうようになります。そして、こうした「招かれざる侵入者たち」が体のあちこちで悪さを働いたらどうなることでしょう。実はいま、こういった腸のトラブルが、世界中多くの人々の身に現実に起こっているのです。腸に穴があくトラブルは、欧米では「リーキー・ガット・シンドローム」と呼ばれています。直訳すれば「腸もれ症候群」です。近年、アメリカでは「心身にさまざまな不調を引き起こすトラブル」「多くの重大な病気につながる可能性の高いトラブル」として、このリーキー・ガット・シンドロームが大きな注目を集めるようになってきています。