手足の冷えの原因

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。近年、男女を問わず、冷えを訴える人が増えています。原因としては筋肉量が少ないなどいろいろ考えられますが、年々、冷えがひどくなる、足先が冷えて眠れないという人は、交感神経が優位になりすぎて、体温調節がうまくいかなくなっているのかもしれません。人の体は、日中は活動するために、脳や心臓、筋肉が集まっている中心部に血液が集まり、深部体温が高くなります。そして夜になると、日中よく働いた中心部の臓器を休ませるため、血液が末梢に移動して体の表面から熱を放散し、深部体温を下げるのです。1日の中でも朝と夜の深部体温は、1度くらいの差があります。もっとも高くなるのは14~16時頃で、もっとも低くなるのは深夜2~4時頃です。赤ちゃんは眠くなると手足が温かくなりますが、これは末梢の毛細血管に血液が移動して深部体温を下げて眠りの準備に入っているからです。赤ちゃんほどではなくとも、大人も寝る前には体の表面温度が上がるものです。夜、手足が冷えて眠れないのは、血液が中心に行ったまま末梢の毛細血管に流れていかず、深部体温が下がりきっていない証拠です。深部体温が下がりきらないと眠りが浅くなり、夜中に目が覚めてしまうことが増えてしまいます。冷えというと、外側から温めることばかりに目が行きがちですが、不規則な生活やストレスをためこんで交感神経が優位になりすぎていないか、まずは生活スタイルを見直すことのほうが、遠回りに見えて実は冷え解消の近道なのです。