運動により筋細胞に増える大切なモノ

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。有酸素運動を習慣にしていると、筋細胞に毛細血管が増えてきます。ただ、実はもう一つ、運動によって筋細胞に増えてくる大切なモノがあるのです。それは「ミトコンドリア」です。ミトコンドリアは細胞の中のエネルギー生産器官です。体を動かしたり代謝を促したりするのにはすべてエネルギーが必要なわけですが、こうしたエネルギーはほとんどがミトコンドリアにおいてつくられています。ミトコンドリアはとくに筋肉の細胞に多く、たとえるならば、筋肉内でエネルギーを生み出している工場のような存在だと言っていいでしょう。つまり、この「筋肉内の工場」がたくさんあれば、多くのエネルギーをつくれることになり、ラクに体を運営できるようになります。反対に「筋肉内の工場」が少ないと、少しのエネルギーしかつくれずに体の運営が苦しくなってくるわけです。すなわち、ミトコンドリアは私たちの体力や活力を生み出している根源的な存在です。日々生きていて、体を動かしたり代謝をしたりするのがラクになるか苦しくなるかは、この「筋肉内の工場」の数で決まってくるということになります。そして、運動を習慣的に行っていると、このミトコンドリアがだんだんと増えてくるのです。ミトコンドリアの量は、その人の体がどれくらいのエネルギーを必要としているかによって変わってくるという特徴があります。日頃体を動かさずに少しのエネルギーしか使っていない場合であれば、工場の数を減らしてしまいます。毎日さかんに体を動かしてたくさんのエネルギーを使っている場合だと、工場を増やしてエネルギー生産量を増やすようにシフトするのです。筋肉のミトコンドリアを増やすには「ちょっとキツイかな」と感じるくらいの運動を継続的に続けていくといいわけです。ミトコンドリアはどちらかというと遅筋に多いため、持久力が必要な運動によって遅筋を刺激していくのがいいとされています。おススメなのは、やはりウォ―キングやジョギングなどの有酸素運動です。