「うつ」は誰でもなる可能性がある

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。一般に「うつ」と言うと、恐ろしい病気というイメージがあるようです。たしかに休職せざるを得なくなったり、場合によっては自ら命を絶とうとしたりすることもあります。しかしそれは、病状がかなり進行した状態です。実は、うつはもっと身近な病気です。有病率はおよそ3%、つまり100人のうち3人はかかるわけです。さながら風邪のようなもので、かかったとしても過度に恐れる必要はありません。「誰だってかかるものだ」「仕方がない」と開き直っていればいいのです。それに、けっして不治の病ではありません。認知症などより、ずっと治りやすいのです。いい薬もあるし、できるだけ規則正しい生活をして、十分な睡眠をとり、運動の習慣をつければ、改善に向かうことも多いのです。著名人や芸能人でも、うつから立ち直って活躍されている方はたくさんいるでしょう。むしろ問題なのは、「うつになったら人生が終わる」「周囲にうつだと悟られてはいけない」などと思い込み、自分自身にプレッシャーをかけてしまうことです。これでは、かえって治りにくくなるだけです。それほど深刻に捉える必要はない、とぜひ知っておいていただきたいと思います。なお、うつを予防するうえでとりわけ重要なのが、できるだけ太陽の光を浴びることです。冬の日本海側や北欧で自殺率が高いのは、日照時間の短さが原因とされています。自然現象はどうしようもありませんが、日照時間が短いなら、せめて室内の照明を明るくしたほうがいいとも言われています。