人は見かけによるもの

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。「人は見かけによらない」と言いますが、脳との相関で言えば、「見かけどおり」ということがよくあります。例えば、高齢でもパリッとした身なりの方は、概して若々しい印象を与えます。必ずしも高価なものを身につけているわけではありません。しかし服にしても靴にしても、あるいは髪型やヒゲなどにしても、少しずつ行き届いているという印象です。当然、そういう方は受け答えもしっかりしています。おそらくこれは、偶然ではありません。おしゃれに興味があるかどうかという問題ではなく、身なりとは社会性を象徴するものだからです。人に会う以上、相手に不愉快な思いをさせないとか、見すぼらしいと思われたくない、少しでも良く見せたいという感覚を持っているかどうかが重要なのです。もちろん、高齢になってから急に身なりに目覚めたというわけでもないでしょう。きっと若いうちからいろいろな人に接し、その過程で「自分をどう見せるか」という意識を養ってきたのだと思います。これは脳にとって、きわめて重要です。どんな形であれ、社会と関わりを持ち続けることは、認知症予防の大きな力になるからです。身なりに自信を持てれば、それが人に会うモチベーションになります。人と会って話せば、必然的に頭を使います。常に「相手は何を考えている?」「こういう話をすると喜ばれるかな」「これを言ったら怒られるかな」ということを考えながら会話のキャッチボールをするものでしょう。つまりコミュニケーションが増えれば、脳への刺激も増えて、脳の体積の維持につながるわけです。