体に「良い油脂」「悪い油脂」②

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。トランス脂肪酸は、できるなら避けたい脂です。欧米では発ガン性があるとして規制されているからです。ところが、日本では菓子パンやケーキなどの原材料に、ショートニングが使用されているケースが多々あります。食品表示をチェックして、マーガリンやショートニングを使用したケーキや菓子パン、菓子類をとる頻度を低くすることや、料理に使う油は天然圧搾法(コールドプレス)でつくられたものを選ぶといった注意が必要です。

青魚の脂と、肉や植物に含まれる油脂の摂取バランスは、健康を守るうえで大事です。そのバランスが崩れると、健康に悪影響が及ぼされます。ちょうど良いバランスは、青魚の脂を1とすれば、肉、植物性油脂は1.5~2倍くらいです。青魚に豊富な脂肪酸(油脂)であるEPA、DHAには免疫力増強、動脈硬化予防、神経機能維持など健康面で必要不可欠の働きがあります。こうした体内で合成できないため外から補う必要がある油脂を「必須脂肪酸」と言います。おもに肉、レバー、卵、魚卵などに含まれるアラキドン酸(ARA)も必須脂肪酸の1つですが、過剰の状態が続けば炎症を起こす作用があります。EPAにはその炎症を抑える働きがあるため、アラキドン酸との摂取比率を調べる必要があります。現代人は肉や植物性油脂の摂取量が多く、アラキドン酸の摂取が過剰気味になっています。ですからアラキドン酸のとり過ぎに注意を向け、食事の半分、少なくとも3食に1回は青魚をとるように心がけましょう。