「糖化」という老化

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。老化のスピードは「糖化」でも早まります。細胞、ホルモン、コラーゲンなど体の構造や機能に関わる物質の多くは、タンパク質でできています。糖質をとりすぎると、血液中にあふれた糖が血管からしみ出して、これらのタンパク質にくっつきます。このとき、タンパク質が「メイラード反応(褐変反応)」というコゲつきを起こして、AGEs(終末糖化産物)と呼ばれる物質に変わります。AGEsは細胞や器官の老化を早め、それぞれの機能低下を誘い、病気を発症させます。活性酸素を増やす原因にもなり、酸化と糖化の「老いの相乗効果」によって体はどんどん老化していきます。AGEsが引き起こす代表的な病気が、糖尿病です。糖尿病はさまざまな病気を重複して誘発し、その結果、死亡するリスクが健康な人の2倍弱と高くなります。脳卒中や心筋梗塞などの血管系の病気による死亡率に限れば、2倍強にものぼります。厚生労働省が行なった約10万人の調査では、糖尿病の人はそうでない人に比べて、ガンになるリスクが男性で1.3倍弱、女性は1.2倍強と報告されています。