不眠には「朝日」

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。みなさんは毎晩しっかり眠れていますか?朝、起きたときに「あ~、気持ちよかった~」と思えたら、よく眠れている証拠です。ところが、あるデータによれば日本人の睡眠時間は世界一短いという結果が出ています。ニューヨークやパリといった都市部でも睡眠時間は日本より1時間ほど長く、しかも満足度が高いものでした。ちなみに、睡眠時間とパフォーマンスの関係を調べたところ、満足いくパフォーマンスができた人の平均睡眠時間は6時間12分。対して不満足な人の平均睡眠時間は5時間58分でした。たった14分の差ですが6時間を下回ると、モチベーションや作業効率が悪くなるようです。寝るときは最低6時間以上は眠るように心がけると、次の日に残りにくくなります。睡眠にとっていちばん大切なのは、あるホルモンです。これがきちんと出ていると、質のいい睡眠がとれます。そのホルモンとは「セロトニン」と「メラトニン」です。セロトニンは「ハッピーホルモン」とも呼ばれる、幸せを感じさせるホルモンです。これには脳を目覚めさせる働きもあります。一方、メラトニンは脳をリラックスさせる働きがあります。つまり、「入眠ホルモン」です。この2つのホルモンが正しいタイミングで出ていれば、毎日気持ちよく眠ったり起きたりできるのです。メラトニンが分泌されるタイミングは、セロトニンが出たときに自動的にセットされます。セロトニンが出てから約14~16時間後です。起きた瞬間に寝る時間が決められるということです。脳が起きるのは朝日を浴びたときですが、そのときにセロトニンが分泌されます。たとえば、朝の7時に朝日を浴びたとすると、このときにセロトニンが出て、夜の9時か10時頃になると今度はメラトニンが出るわけです。しかし、ここで覚えておいてほしいのは、セロトニンを出す力があるのは、午前中の日光だけです。午後の日光をいくら浴びても、セロトニンは分泌されないのです。セロトニンが出なければ、メラトニンも出ません。これが何日も続くと、体内時計のリズムがめちゃくちゃになり、眠れないなどの睡眠障害が起こります。日本人の5人に1人が睡眠障害を発症しているのですが、睡眠の質が悪くなるのは、これが原因のひとつです。