脳から活気を奪う「運動不足病」とは?

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。「1に運動2に食事しっかり禁煙最後にクスリ」。実はこれ、厚生労働省が掲げた健康増進のためのスローガンです。注目すべきは、まず一番に「運動の習慣化」を呼びかけていることです。それというのも、昨今、多くの国民が「運動不足病」という現代病にかかっているからです。「運動不足病」とは1961年に、米国のH・クラウスとW・ラープによって提唱された言葉で、運動を怠ると、誰でもこの病気にかかりやすくなります。肥満、糖尿病、高血圧、心疾患、胃潰瘍、腰痛、情緒不安定などは、すべて運動不足が一因で起こる病気とされています。つまり「運動不足=生活習慣病」ともいえるのです。みなさんは今、習慣的に何か運動をしていますか?日常生活の中で、よく歩いていますか?今、国民の半数以上が「運動不足」と感じながら、あまり運動をしていないのが現状です。ジョギング人口が増えるなど、体を動かすことへの関心は高まりつつありますが、まだまだ運動に無関心だったり、運動量が足りない人が多いのです。ところで、なぜ運動不足だと病気になるのでしょう?私たちの体には大小500もの筋肉組織がありますが、運動しないとその3分の2程度しか使われず、残りの3分の1は次第に萎縮していきます。筋肉組織が活性化していない状態では、糖の代謝がうまくいかず、体脂肪がたまりやすくなります。すると、血糖値も、血圧も、血液脂質も正常値をキープしづらくなってしまうのです。また、運動をしないと筋肉量と共に基礎代謝量も落ちていき、いくらダイエットをしても、やせにくく太りやすい体がつくられてしまいます。「体脂肪は減ったものの、筋肉も減ってしまった」。これではダイエットした意味がありません。他にも、免疫力の低下、疲れやすくなる、体形ががくずれるなど、運動不足はデメリットばかりです。体が老化すると精神も衰え、やる気、活気が失われていくでしょう。だから、「1に運動」なのです。