体のSOS信号を見逃していませんか?

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。脳卒中などの脳血管障害も心筋梗塞などの心血管障害も「メタボ」の危険因子を多く抱えている人ほど発症しやすくなります。脳とメタボの関係をみると、脳卒中の危険因子のトップは「高血圧」で重度の高血圧が続くと、脳卒中を起こす危険性がぐんと高くなります。また、高血糖の状態が続くと動脈壁内に糖がしみ込んで動脈硬化が進行し、やはり脳卒中を起こしやすくなります。脳卒中のうち頻度が高い「脳梗塞(脳血栓)」は、心臓から脳につながる血管内で動脈硬化が起こり、血栓が道をふさいでしまう病気です。血管がふさがれて、血液の流れが滞ることで、大変な病状が引き起こされるのです。脳の重さは体全体の2%ほどですが、血液中のブドウ糖と酸素の消費量につては群を抜いています。通常だと、ブドウ糖は全体の18%、酸素は20%が脳で消費されますが、脳の血管がふさがれると酸素もブドウ糖も運ばれなくなります。酸欠状態とブドウ糖の不足が起こると、神経細胞が死滅し、さまざまな機能に障害があらわれます。心血管障害もしかりで、メタボの危険因子のうち「高血圧」が一つ増えると約5倍、さらに脂質異常症が加わるとなりやすさは21倍にも跳ね上がります。また、脂質異常症で悪玉LDLコレステロールが多い人は、全身の動脈硬化を起こしやすくなり、やはり脳卒中や心臓病のリスクが高まります。昨今では、無自覚、無症状の「無症候性脳梗塞」が脳ドックなどで見つかるケースもよく見られます。メタボの危険因子を何かしらもっていれば、症状にあらわれない脳梗塞にかかる可能性は誰にでもあるのです。