作り笑いでも副交感神経がアップする

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。笑顔の効果について、もう少し詳しく説明しましょう。「いくら笑顔が大きなパワーを生み出してくれるとはいっても、うれしいことや楽しいことがないのに笑うなんてできない。不自然になったり、人から見たら不気味な人になりそう」「ここ一番の大事な場面で笑うなんて、不真面目と思われそう」とお感じの方も多いのではないでしょうか。ご安心ください。作り笑顔でもいいし、人に気づかれないくらいの微笑でも十分効果があります。要は、口角が上がっていればいいのです。様々な表情をしたときの自律神経の状態を計測し、比較する実験が行われ、心からの笑顔のときはもちろん、作り笑いであっても「口角を上げれば副交感神経は上がる」というデータが得られているのです。プレッシャーを感じたときなど、最初は無理にでもいいから、笑顔をつくることを習慣にしてみてください。心からの笑顔でなくても、口角が上がったことで副交感神経が刺激され、血流が増え、冷静さや平常心を取り戻すことができます。これは、口角を上げるというフェイス・ストレッチが、顔の筋肉の緊張をほぐして、心身にリラクゼーション効果をもたらすことが原因だと考えられます。また、副交感神経が上がれば免疫力が高まることも証明されています。リンパ球が活性化されることが原因です。つまり笑顔になれば免疫力がアップするのです。逆に、緊張を高めて副交感神経を下げてしまうのは、「深刻な顔」や「苦し気な顔」です。口角が下がり、眉間にシワが寄れば、顔の筋肉の緊張も高まります。アスリートが肉体に負荷がかかるトレーニングを行うさい「苦しい顔をせずに笑顔でやれ」と言われるのも、このような理由からです。皆さんのまわりを見渡してみても、いつでもにこやかな笑顔の人からは、ものごとがうまく進んでいる感じを受けるのではないでしょうか。実際には、調子がいいからにこやかなのではなく、顔に張り付いている「笑顔」が、自律神経をポジティブにコントロールして、「調子のよさ」を呼び込んでいるという面も大きいのです。皆さんも、「調子がおかしい」と感じたら、ぜひ口角を上げてみてください。確実に効果が期待できます。