休日の寝だめは「寝疲れ」のもと

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。「平日は5時間しか寝られないから、土日に9時間ずつ寝だめしてます」という人がいますが、残念ながら逆効果です。日曜の朝に寝すぎてしまい、起きてもだるくて、ダラダラしているうちに「サザエさん」が終わってしまった…そんな経験をしたことはないでしょうか。これは、ふだんより多く寝ることによって、自律神経のリズムが狂って、かえって疲労感が残ってしまう「寝疲れ」です。自律神経のバランスを整えるための大事なキーワードは「リズム」です。リズムを一定に保つためには、毎日一定の睡眠時間を確保することが基本になります。睡眠中は、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が1時間半おきに交互に訪れます。理想的な睡眠時間は、「ノンレム睡眠+レム睡眠」の1セットの倍数です。つまり、6時間くらいの睡眠がベストで、長くても7時間半くらいまでがいいところでしょう。9時間ではさすがに寝すぎです。日頃、睡眠不足が続いていても、長すぎる睡眠は、かえって体に疲れを蓄積させるだけで、睡眠不足が解消されたり、すっきりと冴えた一日を過ごすことはできません。リズムがくずれることが、疲労の原因になってしまうからです。特に用事がない休日も、「ああ、もう少し寝たいな」という誘惑を振り切ってベッドから抜け出して、朝の光を浴び、朝食をとって活動的な一日を過ごし、夜は早く寝る。こうすれば、自律神経のリズムは安定して、自律神経力の高い毎日を送ることができるはずです。