血行が良くなる「1対2呼吸法」

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。体を良い状態にするために一番重要なのは、呼吸です。「え?血流じゃないの?」と思った方もいるかもしれませんが、その血流を良くするのが呼吸なのです。重いものを持ち上げるときをイメージしてください。人は緊張すると呼吸を止めたり、浅くしてしまいます。仕事中でも、締め切り間際で1分1秒も惜しいときとか、上司が怖い顔で横から見ているときなど、呼吸は浅くなっているはずです。呼吸を止めると、末梢の血流はその瞬間に止まります。これはもう、測定器で見ていても驚くくらい、パタッと止まるのです。また、緊張やストレスで下がった副交感神経は、息を吐かなければ上がりません。ストレスに襲われたときや緊張したとき、ため息をつきますね。悪いイメージがありますが、浅くなりすぎた呼吸を、大きく吐いて深い状態に戻すという意味があるのです。体にとっては非常に合理的なものです。現代人はふだんから呼吸が浅くなっています。交感神経優位の人が多いのと表裏一体の関係にあります。「深い呼吸」を意識して、ふだんの生活の中で習慣にすれば、着実にトータルパワーを上げることができます。そこで、おススメなのが「1対2呼吸法」です。やり方はいたってシンプルです。「3~4秒間、鼻から息を吸い、6~8秒かけて口から吐き出す」これだけです。息を吐くほうに意識を向けてください。ゆっくり息を吐くことで、頭と胴体をつないでいる頸部にある「圧受容体」が反応して、副交感神経の働きが高められます。たったこれだけのことで、全身の血行が良くなり、肩こりや頭痛を軽減できるのです。よく、「呼吸は腹式がいい」といわれますが、あまり気にする必要はありません。「1対2呼吸法」を繰り返しているうちに、血の巡りが良くなっていくことを実感できます。「調子が上がらないな」とか「イライラしてるな」と思ったらやってみてください。仕事や勉強の最中はもちろん、通勤電車の中や大事な試験やプレゼンの前など、この呼吸法を習慣にすると、体の調子はどんどん良くなっていきます。