交感神経は悪者ではない

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。「交感神経は悪者なんだ、抑えなきゃ!」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし決して悪者ではありません。車でいえば「アクセル」であり、「エンジン」です。「いいエンジン」がなくては、いい走りはできません。多くのアスリートたちも、勝負のかかった瞬間の自律神経は、必ず交感神経が優位になっています。これは、時間内に大事な企画書を仕上げなくてはならないビジネスマンや、追い込み時期の受験生も同じでしょう。ただ怖いのは、その状態からいつまでも脱出できずに、緊張状態が長く続いてしまうことです。交感神経優位のときは血管は収縮しています。いつまでも収縮しっぱなしでいいわけがありません。以前、触れたように、バランスがくずれると赤血球が壊れるうえに、血管が収縮を続ける悪循環です。また、いったん優位になった交感神経は、2時間は元に戻らないことがわかってきています。夜遅くまでの残業のあと、なかなか寝つけないのは、横になってもすぐには副交感神経優位にはなれないからなのです。大事なのは、緊張と弛緩を、バランスよく組み合わせることです。