ヒステリーが女性に多いのはなぜ?

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。ヒステリーと聞くと、カーッとなった女性が興奮している様子を思い浮かべる人もいるでしょう。確かに、ヒステリーは男性よりも女性のほうが陥りやすいのです。理由は、左右の大脳を結ぶ神経線維の束である前交連の太さの違いにあります。前交連は脳梁の前方下にあり、左右の脳の側頭葉や扁桃体とその周囲の中枢の橋渡し的役割を果たします。側頭葉は聴覚情報を処理しています。扁桃体は快楽や恐怖などの情動をつかさどり、敵味方を判断して攻撃するかどうか決めています。前交連は男性よりも女性のほうが1割程度太いといわれ、それゆえに女性は男性より情緒的で、物事を細かく見る傾向にあります。しかし、その反面、側頭葉と扁桃体を行き交う情報が過剰になると処理が追いつかず、脳がパンク状態になります。女性がヒステリーを起こしやすいのは、このためです。一方、男性は前交連が女性より細いので過剰な情報交換が行われず、ヒステリーを起こす頻度も低いのです。カーッとなる以外にもヒステリーの症状は存在します。「転換型」ヒステリーは、葛藤やストレスが原因で声が出なくなったり、手足が動かなくなったりします。一方、「解離型」ヒステリーは、意識が朦朧とし、記憶を思い出せなくなったりします。