「キレる」ってどんな状態?

こんにちは、風の整体院 岩田です。人体は、生命を維持するための活動を休みなく続けています。これは、生態の恒常状態を保つ機能ーホメオスタシスが働いているからで、ホメオスタシスを保つために体内の状態を調整しているのが自律神経です。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。交感神経は人間が活動するときに働く神経で瞳孔を広げたり呼吸を速めたり、心拍数を上げるなどの作用があります。一方、副交感神経はリラックスするときに働く神経で、睡眠時や休息時に各器官を落ち着かせます。この2つの神経が状況に応じて切り替わることによって、生命活動は保たれます。ところが、怒りや不安、恐怖などのストレスは交感神経をより活発化させます。瞳孔拡大や心拍数の上昇、精神高揚など、いわゆるキレた状態を作り上げます。また、「キレる」という行動には、脳内ホルモンの一つ、セロトニンも関係しています。セロトニンとは幸福感や安心感をもたらすホルモンで、この分泌が少ないとストレスを感じた時にすぐに平常心を失い、些細なことで感情を爆発させてしまいます。セロトニンの分泌が減るとキレやすくなるだけでなく「うつ」症状に陥り安くなってしまいます。セロトニンの分泌を増やすにはウォ―キングなど、一定のリズムでくりかえす運動を20~30分間続けることが有効とされています。また、日光に当たるといった刺激も効果的です。