なぜ、あくびをするのか?

こんにちは、風の整体院 岩田です。あくびが出るのは、脳があくびをするよう指令を出しているためです。では、なぜそのような指令を出すのかというと、かつては脳からの酸素不足のサインだと考えられていました。換気の悪い部屋に長時間いると、脳に供給される酸素が不足します。つまり、血液中の酸素濃度が低くなります。仕事や勉強で脳を酷使すると、脳はエネルギーを補給するためにブドウ糖を分解しようとします。また、このときに多くの酸素が必要となります。血液が酸素を十分供給できている間は問題ないですが、次第に供給が追いつかなくなります。そうなると、脳が酸欠状態を解消するために大量の酸素を取り込もうとしてあくびが出る。この説は長い間支持されてきたましたが、実はその後の研究で脳の酸素不足とあくび発生の関連性は低いことが判明しました。あくびが出る本当の原因は、実ははっきりわかっていません。おそらく、眠っては不都合なときにあくびをすることで、脳を覚醒させようとしているのではないかと考えられています。あくびをすると口が大きく開くので、アゴから顔にかけての筋肉がよく伸びます。中でも頬の筋肉が伸びたときに信号が発せられ、それが神経を介して大脳皮質を刺激し、頭をはっきりさせるのだといわれています。