植物も、触れられると感じる。

こんにちは、風の整体院 岩田です。ユリを温室で栽培したとします。温室の通路の脇に位置しているユリは、他の場所のユリより背丈が低くなるそうです。これは次のような仕組みによります。通路の脇のユリは、そこを通る人の体がよく触れますが、植物は何かに触れられると伸びなくなるのです。人や動物の体など、何かが植物に触れると、その刺激によってエチレンという植物ホルモンを発生します。エチレンは伸長(縦方向の生長)を抑制したり、開花を促進したりするなど、植物のさまざまな生理作用に関わっています。人の体が触れたり、風によって曲げられたりして、物理的なストレスがかかると、体内にエチレンが発生します。その作用によって伸長が抑えられ横方向へ肥大し、茎が太く短くなります。