睡眠時にはなぜトイレが遠くなる?

健康的な成人なら1日に5~8回くらい、日中は4~6時間おきくらいにトイレに行きます。しかし、睡眠を8時間取っても睡眠中にトイレに行きたくならないし、膀胱がパンパンになることもありません。「夜には尿をつくる腎臓も休息しているのでは?」と思うかもしれませんが、腎臓は睡眠中も活動しています。私たちが眠りにつくと、脳下垂体から腎臓に指令を出す抗利尿ホルモンが分泌されます。このホルモンが分泌されると腎臓は尿を減らして濃い尿をつくります。眠っている間にも尿はつくられていますが、昼間にくらべて量が減っているんです。