脳がつくる2つの睡眠サイクル

眠りにはリズムがあります。約90分のサイクルで深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)を交互に繰り返し、徐々に目覚めに近づいていきます。特に入眠してから3時間経つと、最も深い眠り「徐波睡眠」が訪れます。ノンレム睡眠は身体の細胞を修復する睡眠です。脳は温度を下げて休息に入り、起きている間にストレスを受けた神経の修復を始めます。新陳代謝や細胞の修復を促す成長ホルモンも特にノンレム睡眠時に多く分泌されます。一方レム睡眠は気持ちを整える睡眠です。起きている時の感情や記憶を整理して、記憶として定着させるものと、忘れるものに分けます。筋肉を休めて寝ていますが、脳は活動していて眼球も動いています。眠りが浅い状態(レム睡眠時)のタイミングで起きるとスッキリ目覚めやすいのです。